51.台湾の空港めぐり(その6)地図にない空港

地図にない空港 なんかワクワクしますよね(笑)
屏東という県名から数年前のニュースを思い出しました。
   台湾の南端のどこかでミサイル発射実験が成功したと。
人家のすくない場所で海岸べり、と決まっています。(日本だって秋田県とか種子島とか)
GoogleMapでそれらしき施設を探すとありました。牡丹郷の旭海温泉の近く。
台湾近代史に詳しいかたは「牡丹社事件」を思い出してください。


こんな場所なので温泉に行くついでに立ち寄って下さい。(基地に入ることは当然できませんが)


飛行場が2箇所あります。ただしどちらも滑走路は500mくらいしかありません。
それよりも気になるのは付属建物群(本当は飛行場が付属施設)の配置の異様さです。
山中にバラバラに配置されまるで火薬庫みたい。 そうミサイルの開発研究施設ですから。


西側の飛行場は滑走路が1本だけ。めぼしい建物・退避壕はありません。
右上の建物の庭に丸いものが3つ。

                      
                      拡大すると球形レーダードームのようなものが5つも。 用途不明です。


滑走路の先の芝生の中に戦闘機が3機。ダミーなのかな?
たった3機であれば同一機種のはず。でも1機の主翼の角度が違う。台湾には可変翼機はない。
緊急時に芝生に着陸というのはあるが、平時に芝生から離陸なんてありえない。


海側の飛行場を拡大すると、規模は小さいながら複数の滑走路があります(飛行機はみあたらない)。
管制塔らしきものは右側の建物、左側の大きなのが格納庫です。
(ひょっとすると管制塔の右側の山の中に退避壕があるかも)
その中間(滑走路の真ん中)にある六角形の建物は用途不明です。


敷地全体の南側に広がる建物群です。1棟が爆発しても隣には被害が及ばないようにしてあります。
丸いのは山頂に設置された給水タンクでしょう。


で、これは本当は何なんだ?
ネットで調べました、ハイ。日本語のニュースサイトで「九鵬基地」という名称を見つけました。
それさえ判れば後は台湾のサイトで見つけるのは簡単です。
  アジア最大のミサイル基地
  南北6500m,東西3000m
  ミサイルの研究開発・製造・実験・試射
  ところが 臺軍受風水先生“指點”,務求避免破壞“山神龍脈”なんだそうです。
ついでながら、台湾で配備されているミサイルの名称も見つけました。
    台湾開発の最新式 "天弓"
    空対空ミサイル  “天劍”“米(上下)”“魔術”“響尾蛇”“麻雀”
    対艦ミサイル   “雄風”“魚叉”
    対戦車ミサイル  “陶” “地獄火”
なんかスゴイ名前もあれば、本当に当たるの? という名前もあります。
きっと、言葉の意味というか響きが日本とは違うのでしょう。

最後に、上記基地の紹介サイト亜州最大導弾基地


おまけにこんなのも。
旧日本陸軍の池上基地跡(台湾鉄道の池上弁当で有名なアノ池上です)
池上基地の名称は軍事オタクのHPで記載あるのですが、どこにあったのかまったく情報がありません。
しかたがないのでGoogleMapでそれらしき場所を探してみると

画面右上が池上の町で、そこから左に伸びる台湾鉄道もわかります。
タンボに伸びる斜めの土地、これが第1候補。しかし1500mも長い滑走路があったのか?
第2候補はそのすぐ左上に南北に伸びる空き地。こちらのほうがもっともらしいのですが不明です。

他にも知本基地跡・佳冬基地跡らしきものも発見しましたが
僕は軍事オタクじゃない(ウソツキ)ので、もう終わりとします。
                      (要するにメンドクサイ)


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