ジャカルタ　21.ホテル生活小ネタ集

21.ホテル生活小ネタ集

ホテルのバーで
泊まっていたHotel Millenium ではバーの無料ドリンク券をくれたので、よく使っていました。
某月某日　いつもの席にすわって新聞を読む。カウンター嬢がやってきて注文を聞きます。
　　　　　いつも同じビールなんで、遠くからこちらの口が（ビール）と言うのがわかればＯＫ
　　　　　です。そのうち生演奏が始まります。女性歌手、ピアノ、サックスの３人。
　　　　　グラスに入ったビールを横に新聞を広げる、なんてカッコいいなと自分勝手に思いな
　　　　　がら座っていたのです。
某月某日　別件で日本からやってきた出張者と話をしていて、彼がそのカウンター嬢にホレ込
　　　　　んで通ってたという話を聞きました。注意して見るとなかなか気の付く美人系です。
　　　　　バンドの女性歌手はセクシーですが気立ては男みたいだしずっといいなあ。
　　　　　でも結局一度も「ビールちょうだい」以外の言葉をかけずに終わってしまいました。
　　　　　数年たってホテルに泊まったときにはもう辞めていなかったのです。残～～～～念。
某月某日　新聞を読んでいるとピアニストが話しかけてきました。「いつも会うけどこのホテル
　　　　　にずっと泊まっているのか？」
　　　　　「うんそう。僕はシビルエンジニアだ。こちらで建設工事をしてる。」
　　　　　「いつまでいるの？」
　　　　　「あと２ケ月くらいかな。それまではここで毎晩演奏を楽しみにしてるよ」
　　　　　「ありがとう。僕たちが首にならなければね。これは僕の名刺。演奏の仕事があればどうぞ」
　　　　　「うん、チャンスがあればね」
　　　　　　　　　・・・・
　　　　　もらった名刺は白黒で鍵盤をうまくデザインしたもので、いかにもピアニスト
　　　　　という表面でした。一目でわかる名刺なんて初めてだった。

ホテルの玄関で
ジャカルタでは大きなビルでは運転手は駐車場に待機していてマイクで呼び出すシステムが一般的です。ホテル・デパート・事務所ビル・モールなどどこでも。毎朝ホテルから車で会社に通勤するのですが、玄関には呼び出し係がおり、自家用車なら運転手の名前を、タクシーならタクシーと言うと呼び出してくれます。もちろん、会社から帰るときも同じです。ところが長い間には呼び出し係がいない時もありますよね。オシッコに行ったとか。戻ってくるのを待つのがメンドーなら自分でマイクのスイッチを入れて
パッ○○ダリ△△
（△△の○○さ～ん）
事務所の帰りが遅いときは守衛室の中に入り勝手に呼ぶことも。そんなことしてはイケマセンが

ホテルのカウンターで
どこの国のホテルでも宿泊料金は１週間ごとに請求されます。払わずに逃げるヤツがいますから。泊まっていたホテルは１泊朝食つき６０ドル。１週間分で４２０ドル。これにいろいろ雑費３０ドルと税金・サービス料２１％を合計すると５４５ドルとなります。最初はそのままドルで支払っていたのですが、現地通貨ルピアで払うほうが得になることに気がつきました。会社との精算レート・銀行での両替レート・ホテルでの換算レートの３つがうまく組みあわさったのです。これで相当儲かっちゃった、合法的に。
ホテルで支払う時、１ドルが最初は８０００ルピアだったのがみるみる１２０００まで上がり、時には１５０００も。平均１００００としても５５０万ルピアの支払いです。当時の最高額紙幣５万札でも１１０枚、１万札も交じるから２００枚くらいの札束になりました。顔見知りのホテルマンが「ダンナは金持ちだね～」とそのたびに言うのですが、そのたびにニヤッと返すだけでした。しがないサラリーマンだなんて言えない言えない。

ホテルの部屋で
日本で売ってるガイドブックにはチャチな地図しかついてないのでジャカルタの本屋に行き畳１枚くらいのジャカルタ地図と全インドネシアの地図本を手にいれました。ホテルの部屋に広げるとジャマになるので壁に貼付けて毎日眺めていました。日本へのミヤゲの民芸品・仕事の書類や図面・建設材料見本などヘンなものが段々増えてとてもホテルの部屋には見えなくなってしまいました。問題は部屋が暗いことで（どこのホテルもそうです）しかたないので電気スタンドの大きいヤツをもってこさせて何とか解決。ＰＣは部屋ではしない、と決めたので事務所からデータをフロッピーに入れて帰って、ホテルのビジネスセンターのＰＣで処理することにしました。日本語がつかえないのが難点で、コッソリインストールしちゃおうかとも考えましたが、後でビジネスセンターのお嬢さんが叱られたらカワイソーなので取りやめ。

寂しい食事
同僚や知り合いと食事に行くときはいいのですが、日曜日など一人でいる場合がコマッタものです。レストランで一人で食事するのは寂しい。ウマくない。そういう時の解決方法は
①ワイワイニギヤカな店で食べる。近くでも遠くでもいいから。モールの中のオープンテラスの店とかファストフード店とか。
②日本料理屋へ。　でも知り合いがいないのにまわりがグループばかりでかえってダメ。同類のオヤジが一人で酒を飲んでるのを見ると、ああ自分もそうなんだと思ってしまう。ホテル内の日本料理屋にこのタイプがいるんです（同類に見られるのがイヤでほとんど行かなかった）。
③奥の手。カラオケ屋のオネーサンに食事をオゴッてやる。インドネシア語の勉強にもなって一石二鳥。遠くのモールに出かけたり、アイススケート（ジャカルタにもある！）にいったり、ミヤゲの値切り役をやってもらったり、お世話になりました。
それにしても、若い同僚は僕が行くまでの６ケ月いったいどうしていたのやら。夜は相当に遊んだようですが昼間の遊びは聞いたことがないなあ。
④現地設計事務所の友達をさそう。でも結婚してて夜にさそうのはカワイソーなのでごくタマにしか．．．

楽しい食事
支店長夫妻からさそわれて夕食にスペイン料理を食べにいきました。
Plaza de Espana　　　Hotel Holiday-inn, Jl Sudirman　　526-8833
最初はビュッフェなのかと思っていたら、単に食材を並べているだけで、客が材料いを選んで料理方法や味付けを言えばやってくれるんです。ワイワイあっちでもこっちでも楽しそうに考えていました。フロアの中央にバンドのスペースがあって時間になると演奏が始まり、手の空いた店員もいっしょになって歌いだします。もちろんスペインの歌を。さらに今度は３人組がテーブルをまわってリクエストに応じるようです。僕たちのテーブルにきたので「Angelitos Negros黒い天使」と言うとニッコリ演奏してくれました。昔アマリア・ロドリゲスのＬＰでよく聞いたんです。
今度はマリアッチの入ってるメキシコ料理店にでも行くか！

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