ジャカルタ　20.日本食レストラン

20.日本食レストラン

同僚（といっても若いし海外経験はほぼゼロ）は僕が行くまではほとんどホテルの日本食レストランばかりに行っていたようで、できるだけ外に連れ出すようにしました。なにしろ日本食は高いですから。それでも数軒の日本食レストランには行くことがありました。あまりいい思い出にはならなかったですが。

蘭（スカイラインビル内）
会社の入っているビル１階にある喫茶店で、カツどんなどの定食ものを食べることができます。そこそこの値段と味なので昼食には便利な店で、日本人会の帰りらしいオバサマ連も使います。

酒菜（スカイラインビル内）
同じビルの４階に以前あった喫茶店の後にオープンしたのですが、一度もいったことありません。このクサイ店名だけで敬遠します。まあ、もっとヒドイ名前の店が多いなかでこの店だけが目立つというわけじゃないのですが。

欅（隣のサリパシフィックホテル内）
大きな店で有名ではあるのですが、ここでイヤな思い出があり２度と行く気になれません。ある日注文した定食のゴハンを見てビックリしました。ベトベトの状態なのでウェートレスに文句を言って交換させようとすると、かなり待ってから、「お釜の中のごはんは全部同じ」だと。炊き直させると死ぬほど待つことになるのであきらめ、何かほかに適当なのものはないか聞くと、焼オニギリがあると。
じゃあそれでいいからすぐ持ってこいというと、これまた待たされてようやく出てきてパクつくと、表は確かにコゲているけど中身はベトベトのまま。そこでようやく納得。同じごはんを握っただけなのね。あ～あ
このレストランは日本人コックがいるはずなのに。もうそれ以上文句を言う気力がうせてしまいました。それにしても最低なゴハン！プンプン！食い物のうらみは深いんだぞ～～

松（宿泊していたMillenium Hotelの店）
上司の話ではおいしいとの話でしたがそれは昔のことで、残念ながらコックが変って味もそれなりに落ちたようです。まあ期待はしていなかったのでよかったのですが。
ジャカルタについて最初の夕食をここでオゴッてもらいました。いかにも日本食という店がまえで中に入ると制服の着物をきたローカルの若い女性が出迎えてくれました。「イラッセーマシー」まあこんなものでしょう。味も量もほどほどで特徴がないので記憶に残っていません。帰りにウェートレスの挨拶が「アリガトゴジェーマス」
この挨拶が特徴的で、ジャカルタのいろんな場所で聞くことになります。

紀ノ川（大通りをはさんだ向い側にある）
Menara Thamlin 7F, Jl Thamlin Kav.3　Tel315-8877
支店長につれて行ってもらったのがこの店です。通りからはカンバンすら見えず、そこにあると知っている人だけがたどりつけるんです。大通からビル専用の道路を入って、川をわたり、事務所ビルをグルッとまわってその裏の駐車場ビルに入って何と８階へ。そこでも奥まった場所にあります。
こんなんで商売になるか、と思いきや味につられていろんな人が来ます。僕たち安サラリーマンは昼間にくるとリーズナブルな値段で定食が食べられ、ヒマそうな駐在員の奥方が団体でやってくるのによく出くわします。２～３人で来る奥方は見たことがないなあ。ましてや１人なんて。
夕食になるとトンデモない値段がつくので（１人前１万円くらいはザラ）ケッシテ自腹で入ってはいけませぬ。私は支店長のオゴリで昼食５０００円也をいただき、普段は週１回に定食８００円也です。
紀ノ川のウェートレスも着物を着て「アリガトゴジェマス」と言うのだけは他の店と同じだなあ。
追記: 05/1/15 最近の評判はよくないようです。従業員が全部入れ代わったとか。長く維持していくのはホントに難しいものです。

武士道（ホテル　サィジャヤの１階にある）
Hotel Sahid Jaya 1F　Tel 570-0723
たった１度だけ入ったことがあります。ジャカルタの設計事務所（現地資本）の人を招いて懇親会（要は食べて飲む）を開きました。上司にかけあいすべて会社負担ということになり、心おきなく注文できます。こちらからは僕と同僚の２人。設計事務所からは所長以下１０人くらいで、モスレムもいればクリスチャンもおり一体何を注文すればよいか、本当は悩むところなんでしょうが、彼らから日本食を食べてみたいとの希望だったので注文は彼らにまかせました。１つ１つ何の料理かを説明しながら。チャレンジャーがいて食べたことのない寿司を食べたいと。２人は食べたことがあるので、もし彼がダメでも代わりに食べてもらえます。スシ・サシミ・テンプラなど結局ありふれた日本食になっちゃったんだけど、中にステーキが食べたいとホザイタ奴がいて皆から笑い者になってました。よっぽど普段から食べてないんだ。この店はスシとかの純日本食だけでなくいろんな料理もやってる店なので、こういう場合にはうってつけです。
スシは余ってしまったのですが、箱につめてもらって誰かがオミヤゲに持ち帰り。いいパパさんだなあ。
店を出たところで待っていると、隣にインドネシア料理のレストランがあるのに気がつきました。入り口から中をうかがっているとマネージャらしき女性がやってきて「どうぞお入り」と言うのであわてて「いえ、ちょっと覗いてみただけ。隣で食事はもうすんだ。この店は何の料理を出すの？」親切にいろいろ説明してくれて名刺までもらいました。そこが「Bengawan Solo」でした。そのあと数回行くことに。チャンスの神様は毛が少ないので見逃さないように。
山名（京都の料理旅館）
山名　祇園縄手通四条上がる　07-561-1717
なぜ京都の店をここに出すかというと、それなりに理由があるんです。ジャカルタを引き上げて２年ほどたってから日本にプロジェクトマネージャ以下計３人がやってきました。業務の精算のためです。（１／３は仕事、残りは観光）３人ともよく知った相手なので休日の１日を個人的に京都観光案内しました。僕は大学が京都にあったので。京都駅で待ち合わせしたのですが時間ピッタリに現れ、「現場の会議ではいつも３０分遅れてきたのに、遊びとなるとピッタリに来れるんだ？」とヒヤカシました。観光コースは適当に決め①西本願寺　②錦市場　③その近所のインドネシア料理で昼食　④銀閣寺近くの白沙村荘　⑤八坂神社から清水寺　⑥祇園で日本料理　ということに。
昼食に入ったインドネシア料理店は別の機会に紹介します。
料理旅館は本当は予約が必要なのですが、飛び込みで入って外人さんの接待に使いたいと説明すると心よくいれてもらえました。座敷には仲居さんが入れ代わり立ち代わりやってきては様子をうかがってます。あまり外人らしくない顔だからでしょうか、中国系のインドネシア人で日本語はまったくダメ。でも日本料理は何でもＯＫと説明してようやくスタートです。あ～疲れた。ごく普通の料理だったので何が出てきたのか覚えていないのですが、たった１つだけ思わぬ料理が。茶碗蒸なんです。どういうわけか仲居さんが茶碗蒸をもってくるとクスクスしながら説明を。「外人さんなんでどうかと板さんが作ってみたんです。底のほうから混ぜてもらうとわかるんですが、具が梅干しです～」エェ～～～そんなの僕だって食べたことない。試してみると、これが案外イケルんです。３人ともペロッと食べてしまいました。どうだ板さん、まいったか！

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