113.ブンクス

ワルンなどで料理を買って帰る(テイクアウト)のもブンクスなら、店内で食べて余ったのをもって帰るのもブンクス。台湾でも同様にしています。かつては日本でもそうしたものなんですが近頃は見なくなりました。モッタイナイという言葉が聞かれなくなったのですね。

ともあれ、今回はなぜかブンクスが2度もありました。それも自分のためではなく、宿のスタッフのために。
近くのワルン
ナシ・チャンプルのとってもウマイ店があると聞きつけ、行ってみました。(ちっちゃなワルンなので店名はカンベン下さい。)宿で「あのへんにあるナシ・チャンプルの店」と言ったら、○○○か?と即座に聞き返されました。お〜〜知ってるんだ。そこへ行きたいと言ったら、近くでチャナン(お供えの花)を作ってたイブが「マウ、ブンクス持って帰って〜」だと。「ムンキン多分ね」と言ってその場を逃げました。こりゃ買って帰らないとオコラレそうです。

店先にテーブル3つ、店内にも3つ。道路を行きかう人を見ながら座りました。


店内のガラスケースの向こうでオバちゃんが忙しそうに盛り付けていて、その前に5人くらいが待ってました。
ズーズーしく頭を突っ込むと、いくつ?と聞くので「2つはここで食べる。5つブンクス」「飲み物は?」「水と茶」注文なんて簡単なものです。細かいことさえ言わなければ。
5人も待っているのでなかなかだろうな、と思っていると何と2人分はすぐに出てきました。
ナルホド、店内で食事する分が優先なのね。


テーブルに持ってきてくれたのはオバチャンではなく若いお嬢ちゃんでした。
食べている間も次々に客があらわれます。たいがいはバイクに乗ってブンクスです。
(1)電話で注文していたのか、サッとビニール袋に包んだを受け取ってホンの30秒で消えるオネーサン
(2)大型バイクが止まったなと思ったら警官でした
(3)金髪の西洋人のオニーサンが店内に入るも、スゴスゴ撤退。
  う〜ん、どう注文するかわからなかったのか、オネーサンが忙しくて相手してもらえなかったのか
(4)日本人のお嬢さん2人組が入ってきてガラスの前で立ったのですがこれも注文せず退却
  どうも、パダン料理のようにオカズを指定しないとダメと思ったのかなあ
  カワイソーに思って声をかけたのですが無視されちゃいました
  アヤシイ奴と思われたのか、クソーもう絶対助けてやらんもんね
(5)注文するには数を言うだけで十分です。アレは嫌いとかコレを多い目というのはプロの技であります。
宿にホカホカを持って帰ると遠くのほうから「オーミアゲ、オーミアゲ」の合唱してます。
これで買ってこなかったらどうなっていたやら。ホッとしました。

  値段:ナシチャンプル 7コ
      水・茶    各1   で合計 45000RP(約600円)

ギャニャールのバビグリン
シンガラジャへのツアーを中止したので、代わりに近くのギャニャールへ行ってみました。
その内容は119話にまとめてあります。
ホテルスタッフである運転手君はウブド村内までの送迎担当で、その外であるギャニャールは契約運転手君に連れていってもらいます。夕方の出発で、ロビーで車を待っていると「ギャニャールへ行くの?」と運転手でもないスタッフに聞かれました。ハハ〜ン、センゴール夜市に行くのをカギつけたね。ギャニャールのバビグリンはイブオカのよりおいしいと評判なのです。
ちょいと水を向けてみました。「マウ、ブンクス?買ってきてほしい?」
即座に「マウ〜〜」
いつもクールなグスティ君もそういうものだから、「いくつ要るの?」と聞くと指折りながら数えて「5つ」
ウ〜ン、5つは誰と誰なんだろ? こちらも胸の内で数えます。(グスティ・デワ・アユ・ニョマンあと誰だろ?)
1時間くらいでギャニャールから帰る途中で、運転手君が「僕の家に寄る?」彼の家はちょうど帰り道でゴアガジャの近くにありました。

実はこの写真を撮るまでに何枚も撮りなおしをしました。真ん中の長女が写りぐあいが気に入らないと。
女性は子供でも女性なんですね〜
ところで、手に何か持っているのに気がつきました?


手前に見えるザルに張る葉っぱを切っていたのです。お手伝いでした。


さあ帰ろうとするとちょうど町内会のバロンがやってきました。
日本の祭りとよく似てます。

宿にミヤゲのバビグリンを持って帰ると、当然みなさんお待ちかね。本日は29日でガルンガンの2日後。でも気分はまだまだ。バビグリンはやはり祭りや祝いに食べるものなんですね。
グスティ君に渡すと、気を使ってくれたのか「今度ボクの家に来る?」 おまえも言うか〜〜?
あんたの家に行くならミヤゲを準備しなくちゃ。こりゃ物入りだわい。



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