28.カキ氷を食うぞ
日本での準備についての説明は23を見て下さい。
今回もお世話になった旅行代理店の社長の実家がバリの北側テジャクラにあり、日帰りツアーをお願いしました。ホテルへは朝8時に迎えにきてもらい午後3時くらいに戻る予定です。
赤い線のようにウブドからキンタマーニを経由して北側へ抜けます。
<準備>
日本では買わなかった材料の買出しのためデンパサールのスーパーへ行きました。カキ氷のシロップ3種類(イチゴ・メロン・ココア)時季外れのマンゴ・ナタデココを買いました。テジャクラまで2時間以上かかるのでシロップや果物は冷やして持っていく必要があり、キンタマーニへの途中の村で氷を買うことにしました。
<氷屋>
村の市場に寄って氷を売ってないか尋ねると、少し戻ったところに氷屋があると。街道をはずれた横道に入っていくと、看板はないけど冷蔵庫がたくさん並んだ店がみつかりました。左側に並んだ箱にはできあがった氷が入っています。オヤジの腰のポーチにはもちろんお金が。これで紺色の前垂でもしてればリッパな氷屋です。ただし、氷は2リットルくらいの水をビニル袋にいれて凍らせたもので、日本のような大きなのではありません。右側の冷蔵庫で作るんですから。2リットルの氷4本で3000RP。もちろんアクアじゃないので僕達は食べられませんが。
<記念写真>
山道を1時間も登るとキンタマーニです。寒いくらいで道行く人は長袖の服をきてるし避暑地にはいいでしょうね。眺めのいいスポットに止めてくれて記念写真をとれと。そこでバツール山や湖やはるか遠くのアグン山をバックに2人を撮ってもらいました。
ところがこの写真をみて気がついたことがあります。2人を中央に写してくれているのですが、山はそのハシッコが写っているだけで、湖は影も形もありません。そのうえ、右側の手すりには洗濯物が。(笑)ウン、確かに干してあったなあ。構図も何も指定せずにシャッターを押せと言えば仕方ないか、悪いのは僕ですハイ。
行く手左の遠くに高い山が見え、運転手君は「バトゥカウ山」と教えてくれました。窓から写真をとると
どうやったらこんなにうまく隠れるんでしょうね?
<山道>
キンタマーニからテジャクラへは下りで行き交う車も減ってきます。あたりはタバコ畑からクローブ畑、マンゴ畑とだんだん熱帯になっていきます。テジャクラについて最初のT字路でサテ屋がありました。ガイドさんいわく、「犬のサテ」お〜〜北と南で文化が違うんだ。ヤギのサテと言いながら豚のサテ出すウソツキよりずっとまし。
<さあ到着>
テジャクラの村を通っていくうちに車がとまり、さあ到着、と言うのですが一体どこが?道路にそって植え込みがつづくだけで目印も何もありません。ガイドさんの指差すほうに植え込みの切れ目が。そこを入ると畑があるだけ。今は乾季ですから土は乾燥していますが、葉はピンとしています。畑をつっきって向こうに家があり何人かがいます。ああ社長の実家ってごく普通の百姓なんだ。畑に植わっているのは、トーガラシ・なすび・何かよくわからない葉っぱの野菜がすこし・トーモロコシ。期待に反してごく普通のものばかりです。残念。
オトーサン、オニーチャン、オカーサン、オヨメサン、その子供、近所の子供、誰かよくわからない人などなど、たくさん出迎えてくれました。さっそくオカーサンが家内を台所に呼び、料理の開始。ピサン・ゴレン(バナナの天ぷら)だそうです。かまどは薪を燃やすのでガイドさんは自慢そう(彼女は近くのシンガラジャの出)なのですが、おっとどっこい、こちらは慣れてます。
左のカワイイオカーサンは何でもできます。家内の揚げかたが上手だとホメてくれました。それにしてもこちらのピサンゴレンのうまいこと。生だと野菜の感じなんですが、揚げると甘くなり、オヤツですね。ジャカルタで食ったのよりずっとおいしかった。
それからお待ちかねのカキ氷大会です。オニーチャンが自宅の冷蔵庫でアクアの氷を作ってくれており、それが氷屋で買ったのと同じくビニル袋入なのには苦笑しましたが秘密です。箱からカキ氷機を出して組み立て、デンパサールから持ってきたシロップ3本(イチゴ・メロン・ココア)とナタデココを出し、さあ、氷を入れようとするけど、大きすぎて入りません。オニーチャンはナイフを持ってきて「ポットン(切る)しよ」と言うのですが、細長いビニル袋に入った氷をナイフでチョン切るのは、ジャワの割礼(○ン○ンの皮を切り落とす)に似て、笑っちゃいました。僕が氷をガリガリ削ってみせると、後はオニーチャンがやってくれます。できあがってはカキ氷をグラスに移しシロップやナタデココを入れて一丁あがり!ひとわたり出来上がってみんなで食べたのが上の写真です。氷が溶けるまで待ってジュースのようにして飲んでいました。氷が溶けきってシロップが薄くなるとみんなが「ミンタ!頂戴」シロップが珍しいようです。でもバリで買ったんだけどね。娘さんが抱いてる赤ちゃんはずっとカキ氷機についてるドラエモンの顔に魅入られています。
娘さんの両側が子供で後ろにいる子は近所の子供だそうです。
実はチェキを持って行ってみんなの写真をさし上げました。オトーサンとオニーチャンが嬉しそうに覗きこんでいます。オカーサンは大事そうにティッシュで包んでいました。その場であげることできるチェキは便利です。
そんなところへボクチャンが現れ「シアパ?誰」と聞くと甥っ子だとか。
ホテルのフルーツのマンゴを持ってきたのでさし上げると、季節外れで珍しいそうです。タネの部分を近所の子がもらうと、端っこで背中をむけて1人でオイシそうに食べてました。ところが、ツルッとすべって落としてしまった所をパチリしたのがこの写真です。
サトーキビの葉で小さな入れ物を編むのを教えてもらいました。最初は右のオネーサンが実演してくれたのですが、どうしてもできません。みかねたオニーチャンが手順を1つ1つ見せてくれ、相当に時間がかかったのですが何とかできました。家内の後ろではオカーサンが黙々と作ってました。教育担当ではないようです。
<さあ帰ろ>
車でテジャクラの村を通ると前をオカーサンが歩いていました。オカーサンは離れた家で1人で住んでいるそうです。それにしてもキレイな紫の服がよく似合っています。家内も着ることができるかな?
再び山を登ると一面に霧がでていました。近くは緑が鮮やかで遠くになるほど白くかすみ大変キレイでした。
<失敗>
畑のトーガラシが熟して黄色になっており、1つ(長さ4cmくらい)とってきて齧りました。オトーサンもオニーサンも心配そうな顔をしてますが、それほど辛くはありません。我慢できる範囲で、緑色の爆弾とは比較になりません。半分齧って家内も1カケ食べましたが同じようです。ここまではよかったのですが、その後トイレに行って戻ってくると、何やらお尻がカユイような熱いような...あれっ?もう下にまで効いたのかな?それにしては速すぎるなあと思っていると、今度は○ン○ンがピリピリしてきました。そこでようやく気がついたのです。トーガラシをつまんだ手で触っちゃったことを。トイレで触ったあと手を洗ったのですが、実はトーガラシを触った後に洗うべきだったのです。股間が熱くなったのを我慢しているうちに1時間ほどで収まりましたが、失敗です。皆さんも気をつけてね。
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