12.村はずれのホテル
ホテル Alam Indah はWayanの2軒目のホテルです。最初のレストラン Cafe Wayan 2番目のレストラン Laka Leke 3軒のホテル Kebun Indah/Alam Indah/Alam Jiwa と次第に数を増やして来ました。それぞれのホテルはこじんまりしており家庭的な雰囲気を残しています。偶然にIbuに会うこともでき、やさしそうなふるまいに、なるほどと思ったりしました。今回の滞在の最後にホテルの人にウブッのレストランの感想を伝えました。私にはBBQはGlliyaが1番で野菜料理はLaka Lekeが1番だと。他にも有名なレストランに行ったが味やサービスは名前ほどじゃないとも。彼は、有名になってから味やサービスが悪くなることが多い、維持することが難しいんだと答え、その上で私の感想はIbuに伝えておきますと。レストランに限らずホテルも同じで、Alam Indahのいごこちの良さができるだけ長く続けてくれればいいんですが...
Nyuhkuning村を通って車がやっとすれ違える道路の奥にホテルがあります。
もうちょっとでMonkey Forestというところにヒッソリと看板がありました。左の坂道を下がっていきます
ホテルまでこんな小道を100mもたどるんです。表からはホテルは見えません。
その小道ぞいに明かりがあります。夕方になるとボンヤリ灯ります。
たどりついたロビーは草葺屋根で壁のないスタイルです。ここで食事をとることができます。何か注文がある時は部屋からここまで来ないといけません。何しろ部屋にはテレビも電話もありませんから。
ロビーから見た休憩所兼読書室。大きなザブトンがあってラクチンです。ここで茶を飲むこともできます。
ロビー前の庭です。ここだけは開けた感じになっています。
プールから見上げたビラ Gardenia の外観。緑に埋まっています。
ロビーから見える Gardenia の裏側。目の前です。
ビラ1階の中から見たテラス。昼間の暑いときは1階のソファーでゴロゴロするのが1番。朝夕にはテラスで。夕方になると蚊取り線香が2つ、いつの間にかおいてくれてあります。
テラスにはこんなテーブルがあり食事したり本を読んだり。花もしおれる前に替えてくれます。テラスの前と玄関の横の神棚には毎朝新しい花を供えてあります。
プールは2段になっており下のプールは子供用でした。泊っていた間に2組の子供連れが遊んでいました。
2階の寝室からみた朝の景色。西のほうを向いており、谷の下はウォス川です。
同じところの夕景色です。
2階の寝室です。3方が見えます。実は写真の左のほうにトイレと化粧部屋があります。
バスルームは洋式で屋外シャワーもあります。110Vの丸コンセントですのでご注意。
バスタブの横は大きなマドで眺めバツグンなんですが、カーテンを閉めないと外から丸見えです。
長く滞在するといろんなことが...
滞在中にほかの客と話することはほとんどなく、朝食でロビーで会ったときにハ〜イと言うくらいでした。まあ静かに過ごしたいのは皆同じでしょうから。でも狭い村だし、移動には1台しかない車ですからある日にオバサン2人組と同乗することに。村での夕食のあとレストランまで迎えにきてもらうと運転手がもう1組のお客を乗せますとスマナそうに言いました。乗ってきたのは細いのと太いのとのオバサン。チラッとホテルで見掛けた顔です。向こうも夕食の帰りだそうです。どこ行ってきたのから始まって、いままでどんなレストランに行ったとかここがおいしかったとか、食い物の話になりました。どこに行ったのか聞くとCasa LunaとChili Cafeでどちらもおいしかったそうです。ありゃま同じ店に行ってるんだ。Casa Lunaはまだ行ってないのでじゃあ次の予定に入れよう。お返しにBBQのうまいGlliyaを推薦しておきました。どうもしゃべるのは細いほうのオバサン担当みたい。友達とオランダからバリまで遊びにくるなんて、いったいどういう関係なんだろ?
ホテルのベッドはクイーンサイズで蚊帳がついたいかにもバリというような(どんな?)ヤツで、2階の寝室にデンとあります。テレビ・電話・時計・新聞も何もないのですが、枕許に日本から持ってきた目ざまし時計をおいていたんです。ある晩にふと時計をみると、そのまわりに白い粉が輪になってひろがっています。うん?今朝はなかったハズ。何の粉がこぼれたんだろうと見たのですが、別になにもありません。あ〜〜、さては白アリ! それで今度はベッドの下をのぞくと別の場所に粉が...ベッドにはあるのですが壁とは20cmくらい離れており、被害はベッドだけのようです。ヤモリ・アリンコ・トンボ・ハチ・蚊・それに白アリで千客万来。一度に来られたらタマリマセンがね。夜も10時をまわっておりこの時間にホテルのニーチャンを呼んで大騒ぎしてもしかたないし、まあ明日にしよっと。というわけでその晩はベッドの足元にすこし移動して寝ました。
翌日、8時に朝食をとってその時に、部屋に白アリが出たから消毒してよ、と言うとわかりました、後でスプレーしに行きますとの元気な返事。おお、あっさりしてる、やっぱりよくあることだからね〜。これが日本のオネーチャンだったらそれこそ大騒ぎになるんだろうなあ。ところが部屋で待てどくらせど誰も来ません。どうなってるんだか。シビレを切らせて昼ごろにオフィスに行って話をしました。朝に言ったのにまだ来ないよ、どうしたの? そうすると、あなたがたが外出している間に消毒しようと思ってたと。あれま、そこまで気をつかっていただいて、こっちはそれをヒマつぶしのタネにしようと思って待ち構えてたんだよ〜とは言えません。気にしないから消毒してよ。今からいっしょに来てくれる?というとさっそくスプレー缶を持ってついてきてくれました。部屋に戻り、くだんの粉を見せ、ホラここにあるだろ、こっちのベッド下にもあるだろ、と3人で見て、これは白アリに間違いないとの結論に。でさっそくスプレーをしました。体に悪いからお客さんは離れて見ていてくれと。もう楽しんだので、ブラブラ散歩に出かけてくるね〜後はよろしく。帰ってくるとキレイに掃除して粉もなくなっていました。かすかにスプレーのあとが光っていました。その晩はまったく粉が出ず、以後チェックアウトするまでキレイサッパリでした。あのスプレーは相当に強烈です。見ていなくてよかったよかった。
日本にいるバーチャンに電話しておこうとオフィスに行きました。日本に電話したいと言うと国別コード81を押して...とかけかたを教えてくれるので、いや知っているからいいよ。料金はどうするの? 電話の横にストップウォッチを置いて、つながったらスイッチを押して、終わったらもう一度押して下さい。なんと原始的。ウソつくやつはいないんだろうか?
電話で思い出したけれど、実は家の電話機は昔ながらのダイヤル式(ジーコジーコまわすやつ)です。真っ黒の電話機。子供の友達がかけようとしてわからなかった。そういえばバリでも見かけたことはないなあ。骨董品みたいなものなのでプッシュホンには交換しません。
今回の旅行は雨季の終わりごろで雨が1日に1回降ってました。ですから湿度も高く洗濯物もなかなか乾きません。ホテルのランドリーも即日はできませんと書いてあるくらいです。バスルームでは下着も乾かないので寝室のファン(天井からブラ下がってるやつ)の下で乾かそうと思いました。そのままにして遊びにでかけ夕方に戻ってくると、ブラ下げてあった下着がキチンとたたまれていたと妻がサワイでいます。やはり、アカの他人に自分の下着を触られるのはガマンならんそうです。というわけで、以後外出中は下着をタンスの中にしまっておくことになりました。ドライヤーで乾かすほどにマメではないのね。
これが泊まったGardenia Sweetです。
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