203.雑誌2題
お題噺じゃないですが、最近出版された雑誌と復刻された雑誌から1題づつ。
プレジデント
紹介欄に「ビジネスリーダーの指針となる経営戦略&自己啓発・ビジネスマーケティング情報・リーダー学・海外情報等を提供」とあります。ビジネスリーダーとか経営戦略なんて聞くと逃げ出したくなりますが。
サラリーマンを逃げ出した僕は税務署にとっては「自営業」「社長」(兼掃除のおっちゃん)なので読んでもイイはず。
いままで立ち読みもしたことない雑誌なのに、なぜ買ったのか?
[ リッツカールトン・バリ事件 ]で一度ネット検索してみてください。答えが出ます。
今年(2009)4月にリッツカールトン・バリは「アヤナ・リゾート・バリ」に変わったという小さいニュースを見ました。そんな超高級ホテルなんて関係ないのであまり気にすることもなかったのです。でもよく考えると、なぜネームバリューのある名前を変えるのか疑問ですよね。建物はそのままで名前だけ変える?そんなバカな。世界的な経済危機でリッツカールトン・バリは売られた?それもありえない話。商売は好調ですから。
答えがプレジデント[2009年06月29日号]6月08日発売に掲載されていました。
スペシャル・レポート
経営者にも人気の名門ホテルを襲った裁判の一部始終をスクープ! ●吉村清志
懲罰金10億円!リッツ・カールトン・バリ事件
インドネシア人オーナーがリッツカールトンを訴え、損害賠償金38万2000ドル+懲罰的損害賠償金500万ドルを要求し、陪審は懲罰的損害賠償金を2倍の1000万ドルに増額して評決した(2008年2月)。プレジデントの記事は勝訴したインドネシア人オーナーへのインタビューを含むもので、意外な内容です。
リッツカールトンはJWマリオットに買収され子会社だった
リッツカールトン・バリのすぐそばにオープンしたブルガリ・ホテルはJWマリオット
裁判はインドネシアではなくアメリカ国内でそれも陪審制を選択
陪審によって賠償金が引き上げられた
判決後リッツカールトンはオーナーにマネージメント契約の継続を要請し拒否される
オーナーはマネージメントを元リッツカールトン創始者(現在は別のホテル群をマネージ)に依頼
オーナーの言葉「ビジネスで一番大切なのは信頼関係だ。
オリエンタルな考え方かもしれないが
儲かる、儲からないは二の次なのです。」
バックナンバーを買う価値はあります。650円
プレジデントロイターに全文が掲載されています。ここならタダ。
極楽通信UBUD
ウブド好きなあなたは知っているでしょう「アパ?情報センター ウブド」
旅行代理店の枠を超えた活動をしているので「よろず案内所」と自分達を呼んでいます。
まだインターネットが普及していない時期のウブド村で日本人向けのコミュニティ誌として発行されていたのが「極楽通信UBUD」です。1994年から1999年までの5年間発行されたので紙媒体として終わってから10年にもなります。(HP上では継続しています)
このバックナンバーを太っぱらにもpdfファイルで復刊してくれました。
僕がインドネシア(ジャカルタ)に出入りし始めたのが1987年で、初めてバリ島に来たのが2001年だから、僕の知らない古き良き時代のウブドがそこにあります。紹介されている店・人もすでになくなっていたり(去年オープンした店がもう閉店という現在ですからねえ)しますが、逆に言うと、その頃から変わらないものも多いのです。店の移り変わりもさることながら、ウブドの村人の行動・考え方がいろんなページに出てきて、そちらのほうが興味深いです。
実は全号を印刷しました。両面印刷でも厚さ4cm!
ニュークニンの宿でゴロゴロしながら読むつもりです。
それまではスーツケースに入れておこうっと。
プレジデントと違ってこちらはタダです。念のため。
[リンク] Macintoshとデザインの周辺/南の島のDTP
なぜこの2題噺としたか、理由をわかっていただけるでしょうか?
極楽通信は「作りたい」という気持ちが現れており、商売は二の次です。たいていのミニコミ誌もそうで、その気持ちと努力が5年も続いたのがスゴイです。表紙を見ればわかりますが、プロの仕事。
あっ、だからといって僕はHPをカッコよく変えるつもりはありません。
プロじゃないただの変人ですから。
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