28.ウサギちゃん


日本人用クラブに何度もおつきあいで行ってたころのお話。店の小姐は全員日本語ができます(もちろんヘタな子も)。顔見知りになった子の名前(アダ名です)が「シャオパイトゥ」と聞こえました。「小白頭?」いったいどんな字なのか聞くと「小白兎」だそうです。色白ですがウサギ年でもないし???と思っていると、説明してくれたのはママさんでした。「クラブの子は酒を飲むのも仕事なんだけど、この子は酒に弱くてすぐに目が赤くなる。だから白いウサギ。」「じゃあ、僕は大白兎ターパイトゥだ。ウサギ年生まれだから」とつまらんことをポロリと言うと、それ以来その店ではターパイトゥと呼ばれるようになりました。ここまでなら、酒の上の話ですがこれが仕事に関係するからオモシロイ。ある日、台湾企業の副社長を上司と接待することになり、その店に行きました。彼はときどき小姐と台湾語で話をしたりけっこうモテています。1時間ほど飲んだあと、今度は彼の行きつけの台湾クラブへ行くことになり、タクシーに乗りました。その中で、副社長は「君の名前はいつからターパイトゥになったんだ?」といつのまにか小姐から聞き出していました。それがきっかけでようやく彼と仲良く話ができるようになり、台湾クラブでは大盛り上がりとなっちゃいました。
思い出したついでに、私の飲屋でのスタイルを白状しましょう。 仕事の間は会社の作業服(マーク入り)を着ており、そのままホテルに帰らず飲屋に直行!会社のマークつけて飲んでる日本人はほかにはいないだろうなあ。台湾人ならおおぜい見ましたが。実は、私は肝臓が悪いのでアルコールはダメなんです。したがって、飲み屋ではウーロン茶を飲んでおります。なんと高いお茶になることか。安い店でも1000NT、普通の店で1500NTですもんね。ウサギちゃんの店は自腹で行くことはありません(^^)V ウーロン茶を飲んで騒いでカラオケして、小姐には「お茶さん」と言われることが多いです。よく行くちっちゃなスナックでは見知らぬ台湾人と並んで飲んでいますが、よくおごってもらいます。土建屋のニーチャン、元教頭先生、ホテルマン、ほんとにいろいろ。日本人クラブよりこんなちいさなスナックのほうが断然楽しいです。

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