8.杭州のモノズキ

2000/9/15に上海から車をとばして杭州に行きました。この日はちょうど銭唐江の大潮の日で、例の逆流(南米のポロロッカと同じ)がある日でした。朝7:00に出発して高速道路で約3時間かかって杭州につきます。西湖のまわりは観光地になっており国内より大勢の観光客がバスで来ています。寺めぐりをして昼食は湖畔の杭州料理店「山外山」に入りました。似たような名前の有名店は「天外天」「楼外楼」があるそうです。この店は支店だそうで、高級店には見えなかったが有名店だそうです。2階の席にすわるなり「ビール!」とさけぶと、店の子は「ビールはない」というではあ〜りませんか。「そんなはずはない、探してこい!」というと、今度は「冷たいビールはないが、ぬるいビールならあります」と。いったい何を考えているんジャ、この店は。上海人の連れもあきれて、いったいどういうことか尋ねてようやく事情がわかりました。杭州ではちかごろ涼しいので冷蔵庫の電気を切ってあると。そういえば、クーラーも入っていません。「じゃあしかたないから、ぬるいビールと氷塊ピンクァイを持ってきて」と頼むと、「ピンクァイもない」とつれない返事。そりゃそうだろな、冷蔵庫が動いていないのだから。しかたなく熱いお茶で食事をしました。6〜7種類の料理を選んだ中で、オイシカったのは、詩人の蘇東波にちなんだ東波肉トンポウロウです。これまで食べた中で1番でした。

さて、それから銭唐江へ足をのばしたのが写真の光景です。杭州大橋から上流側約2kmはギッシリと人がつめかけており、それも朝からつめかけているそうです。車を止める場所がなく、みな遠くからテクテク歩いています。堤防の上・道路のガードレールの上・街路樹の上などありとあらゆる場所に人が立っています。ガードレールの柱の上ならまだしも、狭いガードレールの上にまで立っているのは驚異です。交通整理に公安が大勢きていたのですが、物売りがいなかったのが不思議です。あまりに人が多く、帰りの道路が混雑するので、ホウホウの体で帰りました。結局見たのは、背中とオシリだけです。
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