9.上海の夜はふけて
今回の上海は5月末でした。仕事が忙しく、接待で食事にいったくらいで、ドコにも行かず、です。今回は台湾人社長の経営する会社が上海西郊外にあり、そこでの検査でした。車をとばして1.5時間。まわりはタンボばかりで、のどかな風景です。牛にひかせた草の山が道路のジャマをしてたり、青いスカートに白いブラウスの女子高生がチャリンコで通学してたりと、イナカモノの僕にはいい感じです。最後の晩に社長とその部下どもといっしょに食事にいくことになりました。どうもここの課長は日本食がすきなようで、食べ放題の店を教えてあげ、待ち合わせはその店にしました。実は、日本カラオケのネーチャンの友人の店で、社長の案内を電話でたのんでおきました。さて、店にあつまったのは、総勢10人。1部屋かりて、スシ、テンプラ、シャブシャブ、あとは忘れた、いろんなものを食べて飲んで、さわいで夜9時にようやく解散。それから第2ラウンド、課長さんとその部下と僕と3人で日本カラオケへ。イヤー、酒も強いがカラオケもうまい。脱帽です。よくそんなに日本の歌を知ってるね、と聞くと、家にカラオケセットがあり、毎晩練習してると。そんなことより、シゴトを覚えろよ。ここでも飲んで歌って、ネーチャンと大笑いして、夜中に2時まで騒ぎました。帰るんだけど、皆ハラがへっていたので、課長と部下はママサンと意気投合し、僕はネーチャンとそれそれ別の場所へ食べにいくことにしました。中国人は夜もゲンキだ。連れていかれたのは、朝までやってる大衆シャブシャブ店とでもいうのか、店のハネたオネーチャンと何者かわからんアベックとかあやしい人間ばっかり。並んだケースから好きなだけ席に取ってきて、ナベで自由に食べるというスタイル。ビールは冷蔵庫から勝手に出す。まあとにかく、安いのがビックリ!ここで、食べながら、ネーチャンの話をいろいろ聞きました。日本語を覚えて、日系企業で働きたいと、昼間は大学で経済を勉強してるとか。学生証を見ましたがたしかに。働きものですねえ、中国人は。社長の会社に紹介してあげよか、というと、台湾企業の給料は安いからイヤだと...しっかりしてるわ。結局、ホテルに戻ったのは、4時。オネーチャンはチャリンコで家に帰るそうで、タクシーにチャリンコ積ませて、帰しました。そんなオンナ日本じゃいないですよね?
釜山に出張
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