4.上海カニ
2000/9/13〜16で上海に出張してきました。台風が沖縄の北を停滞して上海に雨と風が続いているドマンナカにお仕事(それも屋外で)です。前回出張でも観光の時間がまったくとれず今回はその上に台風とはまったくツイていません。ドシャ降りのなかでカサをさしながらあっちこっちの工場を見てあるき、最後には揚子江の岸壁で潮風に吹かれながら(ショッパイ)検査をして、ホーホーの態で引き上げました。なにしろ船が港外に避難して入港できないほどの風です。ガンバッて仕事をこなし(時間をつくるためですから必死です)鼻歌で市内にもどることができそうです。現地の会社の営業部長が帰りの車をとめて、何やらコギタない家具工場にはいっていきます。友達がいるので10分ほど話をするので時間をくれと。ヒマなので工場を覗いてみることにし、勝手に作業場に入ってみますと10mx30mの部屋に4人(男3人+女1人)で椅子を作っていました。紅木工芸家具といって黒檀や紫檀ほど高価ではありませんが注文生産でつくるものだそうです。2人は組み立てたイスをサンドペーパーで滑らかに仕上げており、1人は電動糸ノコギリで型ぬきをしています。もう1人は4人のなかで一番腕がよいらしく、ノミで彫刻をしていました。3〜40本のノミが並んでおりトッカエヒッカエ持ち換えで彫っています。糸ノコのニーチャンが呼ぶと彼は仕事をやめて、糸ノコの糸を何と自分でつくるようです。ピアノ線のようなワイヤを必要長さに切り、木台にピンと張って今度はタガネと木ハンマーで目立てをし始めました。2cmごとに合計4箇所のノコ刃を切りそれを糸の90度ごとに4面で合計16の刃を切りました。それをさっきの男の渡すと交換し始めました。30分ほど見て小便をしたくなりトイレを借りることにしました。事務所の一角にあり男女が別れておりタイル貼のキレイな(クサクない)便所です。
男女ともほぼ同じ形式で、男用には小便用のミゾがある程度の違いです。個室の間仕切りは1mちょっとの高さでシャガめば隣がみえなくなるほどです。水洗式のミゾが各個室を縦断しておりつねに水がながれていて、ほとんど匂いはありません。気になるのは他人のウンチと自分のウンチがマザッて流れることぐらいで、これは、最上流の個室に入れば解決します。他にも都会の公衆便所に入りましたがどれも似たようなものです。トビラがあるのは見たことがありません。
トイレの帰りに工場の製品展示室があったので勝手にあがりこんで値踏みをしてみました。置いてあるのは、木彫彫刻・額縁・鏡・椅子・テーブル・つい立、、、です。ほしくなったの木彫のカニで、500元(6000円くらい)。イスもいいのですが、今住んでいる家には似合わないので(それと高い)アキラメました。そうこうしていると営業部長氏がようやく現れ、このカニを買いたいと言うと、何と彼はミヤゲにそのカニを用意しているから買わなくてよいと。感謝しつつ、自分の目の確かさに内心ハナ高々(偶然に決まっている!)。
おまけ
その夜、つれられて行った日本人むけクラブでの話
3人で座ると、そのうち2人はなじみなのでいつものコがつき、私にはママが「選んで(看看)」というので店の一角に7〜8人いる場所で選んだコがこのコです。上海人(ホント?)だそうで、北京語・上海語・日本語がつかえるそうです。
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