12.ジャカルタっ子の辛いもの好き
同僚と秘書2人と僕の4人で中華料理を食べに行きました。ごくろうさまの意味で会社の経費で払うことにし、高級海鮮レストランを予約しました。秘書はどちらも中国系の3世で英語とインドネシア語しかしゃべれません。1人は金持ちの娘で自分の車を持っていますが、もう一人は田舎の出で貧乏な家庭だそうです。レストランに入って料理をワイワイ言いながら決めました。エビの酒蒸しがいいだの、カニが食いたいだのみんな好き勝手に注文しました。しゃべっているうちにようやく料理が出てきました。そこで、秘書さんはウェィターに「チリを持って来て」というと、もう1人も「私も」と。まあしかたがないか、辛い好きのインドネシア人だからとその時は軽く考えておりました。持って来たのは高さ15cmくらいのビンを2本。ちょっと大きいけど、こんなのしか無いのか。 ところが、食べ初めてビックリ!彼女たちはそのチリを出て来る料理のどれにもパッパパッパとた〜くさんふりかけます。金持ち秘書はほぼ1本、貧乏秘書は半分を使いました。「そんなにチリをかけたらどんな料理も全部同じチリの味しかしないだろ?」と聞くと「うんそう、でも辛くないとオイシくないの」と。あ〜こんな奴に海鮮料理を食わしたのはマチガイだった、と反省。 どうも「辛くて値段が高い」のがいいレストランの判定基準のようです。それ以来連れていったのは、タイ料理・ピザ屋だけです。
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