Wondering ASIA アジアでうろうろ

18.演奏会

前回の旅行ではバロン・レゴン・ケチャを見たので今回はまた違うのをみようということにしました。日本で買ったガイド本に一覧表があり、曜日ごとにどこで何が催されるのか一目でわかります。問題は実際にその通りにあるのかないのか、聞いてみないとわからない点です。しばしば変更されるんですから。以下はガイドブックにあったスケジュールです。
ウブド周辺での公演予定

曜日	公演	場所	時間	料金RP
日曜	レゴン・オブ・マハブラタ	サレン・アグン宮殿	19:30～	50000
	ケチャ・ファイア＆トランス	パダン・テガル集会場	19:00～	50000
	ワヤン・クリッ	オカ・カルティニ	20:00～	25000
	レゴン・ダンス	アルマ野外ステージ	19:30～	40000
	ウイメンズ・ガムラン	プリアタン村	19:30～	35000
	ジェゴグ	ブントゥユン村	19:00～	50000
月曜	レゴン	サレン・アグン宮殿	19:30～	50000
	ケチャ・ファイア	ジュンジュンガン村	19:00～	50000
	バロン＆クリス	パダン・クルタ寺院	19:00～
	40000
アルジュナ・タパ・ストーリー	デサ・クトゥ寺院	19:30～	35000
火曜	ラーマーヤナ・バレー	サレン・アグン宮殿	19:30～	50000
	スピリット・オブ・バリ	デサ・クトゥ寺院	19:30～	50000
	ケチャ＆トランス	パダン・クルタ寺院	19:30～	50000
	ワヤン・クリッ	クルタ・ホテル	20:00～	50000
	レゴン	プリアタン村	19:30～	40000

水曜	レゴン＆バロン	サレン・アグン宮殿	19:30～	50000
	ワヤン・クリッ	オカ・カルティニ	20:00～	25000
	ジェゴグ	ダラム・プリ寺院	19:00～	60000
木曜	ガボール	サレン・アグン宮殿	19:30～	50000
	ケチャ	プリアタン村	19:30～	50000
	キャロンアラン	マワン村	19:00～	25000
	レゴン	デサ・クトゥ寺院	19:30～	50000
金曜	バロン	サレン・アグン宮殿	19:00～	50000
	レゴン	プリアタン村	19:30～	50000
	ケチャ＆トランス	ダラム・プリ寺院	19:30～	50000
土曜	レゴン	サレン・アグン宮殿	19:30～	50000
	キャロンアラン	マワン村	19:00～	25000
	ケチャ＆トランス	パダン・テガル集会場	19:00～	50000
	ワヤン・クリット	クルタ・ホテル	20:00～	50000
毎日	バロン	バトゥブラン	9:30～	50000

緑色は遠いのでBina Wisataから無料送迎あり

さて、今回は３つの公演を見ることができました。ジェゴグが２つとバロンが１つ。場所もすべて前回とは違うように選びました。ワヤン・クリッも見たかったのですが、またの機会に。

１）ジェゴグ　（ダラム・プリ寺院=>ダラム・ウブド寺院に変更）
ガイドブックにあったのでホテルのニーチャンに場所と時間・値段を確認してもらうと、時間は同じだけど場所が変わったと。なぜか１番高い公演で１人ＲＰ６００００（８２０円）。村の中心に近い便利な場所なので切符は入り口で買うことにしました。ときどきネットの掲示板で、切符はどこで買うのがいいのでしょうか、という質問をみかけます。どこで買っても同じということはガイドブックにも載っているありふれた情報なのになあ？
夜７時に始まるのですこし早いめに行くと、寺の前には切符売りのテーブルがあって数人のオジサンがいますが客がいません。あれ？早すぎたのかと聞くと、いや時間通りだよと。ともかく中にはいって階段をダラダラ登ると会場がみえてきました。４～５人の先客がいるだけでまだまだ始まりません。横に立派な寺があるのでヒマそうなジーサンつかまえて「ボレカ・マスク？入ってもいい？」「ボレボレいいよ～」「写真は？」「それもいいよ」「お客が少ないね？」「今日は祭りで客は宮殿のほうに行っちゃった」さびしそうなジーサンでしたが、実は開演すると舞台にでてきて挨拶してました。あれま、座長さんみたいなもの？
結局、開演するころでも客は１２人、日本人が８人・西洋人が４人。並べてあるイスは３０人分くらいかな。一番前の真ん中に陣取ることができました。
ジェゴグ用の竹の楽器？？？？は以前にＴＶで見たのよりはずっと小さいのですが、台数は多くて１０台以上。それに笛や木魚？などあり、演奏する人が２０人くらい。さらに、ダンスをする人が、男（子供が多い）が４人、女性も同じくらい。これは大変な人数です。
演奏が始まると、その力強い高音とウナる低音にひきこまれてしまいます。ガムランの上品さはないですが、土着の力強さに圧倒されます。ダンスは子供が多く勉強中の感じですが中に２人の上手な使い手がいて、若さが目立ちました。
僕が見ていたのは、
①高音のジェゴグ使いでリーダーをやってるニーチャン
　まわりをチラッと見ながらタイミングをはかって、持っている水牛のトンカチをクルクルまわす姿がカッコよかったなあ。
②男の子のダンサーで、身長の割の顔が大きい子供
　手先や目の動きが大きく、顔を見てるとなぜか身長も顔にあわせて大きく見えてしまった。
③女性のダンサーで、一番上手な人
　肌がそれほど白くなく美人じゃないなと思ってたのですが、踊っているうちに浅黒いセナカが汗でうっすら光りだしました。なぜか、汗の背中がセクシーでついつい見入ってしまいました。レゴンを見たときには何も感じなかったんだけど、どうしてだろう？

公演が終わって寺を出ると、おなかもすいてきたし、ＢＢＱを食べることに。やっぱりグリヤのＢＢＱはウマイ！。ウブド１番です。

カラーのパンフがチケット兼用になってました

７時だとまだかすかに空は青みが残っています。帰るころにはマックラ

開演前の舞台中央です。のぞくと中で準備してました

これは舞台ではなく横にあったお寺です。

こんなダンスが。

公演が終わって挨拶を。女性が３人、男の子が４人でした。

２）ジェゴグ　（ブントゥユン村）
たまたま入った喫茶店Angkasaにジェゴグの案内パンフレットが並んでいたので比較のために行ってみることにしました。公演の場所はウブドの北２．５ｋｍのブントゥユン村でウブドから無料送迎バスがあるとのこと。ホテルにはバス発着所までの送迎をたのみ、インフォメーションセンターBina Wisataで切符を買いました。１人ＲＰ５００００（６８０円）。
公演場所は道路ぞいの小さな集会所。ウブドよりずっと虫や蚊が多いです。ムシペールは必需品。ジェゴグの楽器はダラム・プリ寺院のものよりずっと大きく、一番太いのは２０ｃｍもあり１台を２人で演奏するようです。
演奏は楽器の大きさで想像できるように低音がスゴク、ちょっと比較できるものがありません。なるほど、本場のジェゴクとはこういうものかと納得しました。
ただ、演奏の中に、合唱が入ったり、ケチャが入ったりといろんなダンス・演奏が混ざって（チャンプル）初めてバリで鑑賞するには便利ではあるけれど、余計なものと感じる人もいるかな？僕にとっては少々ジャマで本場のジェゴグをできるだけそのまま見せてほしかったなあ。演奏の最後に客が舞台に上がれるんです。それも楽器の下にもぐりこんでもかまわないと。パンプレットにもそうあったので、さっそく１番まっさきに上がりこみ、デッカイ竹の楽器の真下にすわりこみました。座席で聞くのと違い、音というより空気の振動が伝わってくるんです。結局全員が舞台の上。さらには、ダンサーと並んで記念写真までとりました。（残念ながら露出が悪く写っていませんでした）。
帰りに運転手から聞いた話しでは、ブントゥユン村のジェゴグは日本人オーナーであるその近くのホテルがやっているんだと。サービスたっぷりなのはそのせいか。

こんなパンフを喫茶店で見つけました

オジサンが聖水をみんなにふりまき始まります

３）バロン
ジェゴグだけ見ておしまいでは余りにサビシイのでバロンダンスも見ることに。まだ一度も入ったことのない宮殿での公演にしました。先に夕食をとってから見るため、ホテルの運転手にJl.Dewi Sitaのレストランバタン・ワル Batan Waruまで送ってもらい、帰りは宮殿の前まで迎えにきてもらうことに。サンドイッチを食べてから裏道を通って市場をくぐればちょうど宮殿の前に出ます。宮殿のまわり（道路の反対側にも）にはキップ売りのニーチャン・オジサンがいて通り過ぎるたびに声をかけてきます。案外気の小さいヤツばかりでしつこく追いかけてくるのはいませんが、１度断ってその直後に前を通るとまた声をかけてくるのは何だろうね？同じヤツから３度も声をかけられたけど、顔ぐらい覚えておけよなぁ～～～。
１５分ほど前に宮殿の入り口でキップを買って入ると、すでに２０人くらいがイスにすわってました。１番前のイスにすわることができ、まわりを見渡すと西洋人が７割くらい。ジェゴグの時とは違います。西洋人というのは案外ミーハーで有名なのに群がるのかしら？
このグループにはけっこう年寄りが混ざっていたり、４～５歳の子供をつれて演奏してたり、なんかイナカの楽団という感じ。

これもチケット兼用のパンフですが全部英文です

写真では幽玄な感じですが実は塀ごしの自動車の騒音がよく聞こえます

え～とこれは何だったんだろ？

目の前で演奏している手元がよく見えます。前列右から２番目のニーチャンはジェゴグ Yowana Swaraでも演奏してました。このニーチャンと向かいの太ったニーチャンが時々メクバセしてニヤニヤ。真面目にやれよな～～。他にYowana Swaraのリーダーがこっちのサブでやっていました。かけもちしないと食っていけないのかな。
次へ
バリ先頭ページへ
目次