315.ウブド市場の移転その後 JakartaPostより

ウブド市場の仮移転先のPasar Singakertaは完成し、8月13日までに一部の店舗は移転する。
        この項をUPする時点では移転済みだが、全体がいつまでに移転するかは不明
ブロックAと呼ぶ一角(猿森通りからラヤウブド通りに面した部分)から順に移転するが
500軒以上の店主は市場の再開発計画そのものやシンガクルタへの仮移転に不満である。
再開発後の権利確保のため銀行から3万ドルもの借金を負うことになったからである。
仮市場へは76軒のキオスク(間仕切り付き)と208軒のStall(陳列台売りの小店)が移転する。
再開発後には本建物の35%に市場が入り、残る65%はその他の店(多分ミヤゲ物屋)が入居する予定。
   実は再開発計画がどのようなものなのか調べたのですが、ほとんどわかりませんでした。
    @再開発の事業者が誰なのか不明(どうも不動産会社あるいは建設会社が主体らしいのですが)
    Aどのような計画なのか不明(地下駐車場も設けるという話はあるのですが)
    B建替えなのか改築なのかどうもはっきりしません。
現在ブロックAに入居するIbu Gusti Made Darmiは
  「その場所には行ったことがないけれど、シンガクルタ市場は大きくてキレイと聞いており
   みんな行きたがっている。
   でもそこには観光客はいないし、ホテルもレストランもない。
   確かにそう。半年程度の営業期間であればわざわざレストランを建てるか?
   再開発されたウブド市場を見たいけど、それは今じゃなくてハイシーズンの後だね。
   再開発後の入居権のため銀行から3万ドルも借金してしまった。
   金を払ったけれど、店のデザインや移転時期についてまったく口を挟めない。」
   移転期間はイドゥル・フィトリ(レバラン明け休暇)とガルンガンにあたる。
   この人はどうも土産物屋を開いているようで、3万ドルを回収できるのでろうが
   市場の売り子はさてどのくらいの負担金なのか

市場代表Wayan Rojanaは
  「店が一番気にしているのはやはりどれだけの客がシンガクルタに来てもらえるかだ。
   もちろんギャニャール県・ウブド村・事業者もそれが今回の再開発の鍵とわかっているはず。
   ブロックAから移転といっても、土産物屋は一斉に移転しなければ残った者と差ができてしまう。
   現市場から土産物屋が一斉に移転すれば(なおかつバスを完全駐車禁止にすれば)
   客は新市場に行くだろうか。でももしそうなれば、その客はウブド村にはあまり来ないかも。
   どのような客の流れになるのか、蓋をあけてみないとわからない。
   さしあたっては、レバラン明け休暇にどのようになるか、注目です。

   店は再開発によって将来の利益があるものと信じている。県政府から20年間の借家をするのだから。
   しかし、店の所有者は、新しい店(仮店なのか再開発後の店なのか不明)では店外に品物を並べることが
   認められていないのに不満である。ベランダがないので通路には何も置けない。
   これでは伝統的市場がモールやスーパーマーケットあるいは近代的市場のようになってしまう。」
   デンパサールのPasar Badung や Pasar Seni Kumbasari
   のようになるのを危惧しているようだが、イマイチ同情できない。



バリ雑貨店スタッフ達のへんてこバリ島生活」に最近のシンガクルタ市場が紹介されています。

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