112. 春節の予言


これはロンドンでの春節の1コマ。今回の話題と直接は関係ありません。


台北に住む老朋友に電話するのが春節の恒例になっています。

ツルルルル〜 ツルルルル〜
ウェイ?
もしもし
一息の間があってから
おめでとうございます
正月、おめでとうさんです  新年快楽〜
日本語を話すのは年に1度だけなので、本人は8割くらい忘れたと言い訳しながら
それでも僕の普通語よりはるかに流暢です。
春節になると、息子や娘が孫を連れてくるので、電話の向こうからいろんな声が飛び込んできます。
それは誰だと聞くと、孫娘が大学を卒業して昨年から中華航空の技術職で働きだしたんだと自慢されちゃいました。
僕のほうはどうだと聞くので、息子も娘もまだ結婚していないと言うと
それはイケナイと。
わかっちゃいるけど、子供に結婚を強要しちゃあいかんからねえ
それもそうだと。

下らないことを喋ったあとで、昨年の市長選挙で国民党が惨敗した話題になりました。
台北の松山空港で墜落事故があったが新市長はうまくやったの?と聞くと、問題ないと。
独立系の市長だけど、国民党にも民進党にも片寄らず、いい手腕を発揮しているんだとか。
次の総統選挙はどうだろうかと聞くと
   「国民党は負けます」
老朋友は台湾南部の客家の人、奥さんは外省人。とはいえ、どちらも2世です。
本省人・外省人といっても、普通の人はこちらが思う以上に実務的な考えをします。
その彼がハッキリと次は国民党が負けると言うのです。
うっかり、民進党が勝つのか聞き忘れたのですが、第3極が勝つと言いたかったのでは、と想像します。
総統選挙は来年2016年1月。 次第にうるさくなりそうです。