80.茶屋 その2
次は、重慶北路の涼州街近くにある 「林華泰茶行」
隣によく似た名前の「林茂森茶行」という店があリ結構激しい客引合戦をしています。
タクシーでいくとちょうど店の前で止まり、店内から店員がすでに迎えに出てきていました。
左側10mほどにも店員が手を振っています。
茶行としては大きい店がまえ(卸屋だから当然か)
(赤い帯が林茂森、黒い看板が林華泰)
シャッター4枚のうち3枚は締めっぱなしです。(西日が入らないように)
店内には大きな茶筒(ドラム缶よりは小さいが)がたくさん並び、それぞれ値段が書いてあります。
ここには1000NT/斤までの茶葉が並んでいます。もっと高い茶は別室です。
中央には古い秤がありました。40年使っているそうです(現役)。
相手をしてくれた店員さんは日本語ができ、40年を自慢していたので
僕は60年ものだ、と自慢してやったら、苦笑い。
奥には工場があり昔使っていた焙煎機や篩が展示してあります。
一巡りしてくると、注文した品物が包装されて(ビニル袋に詰めるだけ)
支払いを待つばかり。
水色ポロシャツのオジサンが相手をしてくれました。
僕の注文したのは
文山烏龍茶(清茶) 1斤 1000NT
茶枝 2斤 320NT 番茶のように毎日飲む安い茶
茶缶(SUS) 3個 600NT
ビニル袋のまま茶葉を持って帰るわけにいきませんから。(茶枝はOK)
値段表は
店員さんが腹立たしそうに言ってました。
隣の店は兄弟が開いた店だけど林華泰と関係ない
どこかから茶を買ってきて売るだけと
なにかある! 自宅に戻り調べると あ~ナルホド。
林茂森茶行のブログは ココ
こんなことが書いてあります。
経営者林茂森は林華泰3代社長林大村の子供で、40年にわたって林華泰で
働いてきたが、兄弟姉妹が次々と家業を離れ林茂森だけが父親のもとで選茶・製茶
の技術を修めてきた。
父親が亡くなったあと、店は林茂森がすべて手をかけてきた。
2011年8月に林茂森は林華泰を離れ、選茶・製茶の責任を負わない。
父親林大村の「自己不敢喝的茶,決不賣給客人喝。」の言葉に従い
(自分が飲まない茶は他人に売らない)
林華泰のもと職人たちとともに新しい店を始めた。
林華泰
HPは ココ
住所 重慶北路2段193号
電話 2557-3506,9604
営業 7:30~21:00
林茂森
ブログは ココ
住所 重慶北路2段195号之3
電話 2557-9887
営業 8:30~21:00
このあたりの事情に詳しい方がおられる(マニアックですね~)ので、紹介します。
林華泰茶行はもともと茶葉卸専業だったが、先代社長林大村が小売に手を広げるため
博愛路に華泰茶荘を設立し、長男林秀峯に経営をまかせた。
林秀峯の長男林聖泰は日本華泰茶荘を経営している。
林華泰茶行の経営は次男林茂森が継いだが、所有権そのものは長男が継いだ。
長男も次男も年寄りになり孫に引き継ぐ今頃になって、お家騒動となったわけです。
長男はもともと所有権があるので当然自分のもの、だから林聖泰の弟に継がせると。
一方、次男林茂森は長年本家を経営してきたのだから自分、ひいては自分の子供にと。
あ~~よくある話。
長男次男の間に立っていた長女が亡くなり、ついに爆発。
所有権を持つ長男が当然勝ち、次男はこれまで働いてきた職人をひきつれ独立。
よっぽど腹に据えかねて、まったく隣に店舗開店! というわけだそうです。
ネット上では3軒隣と書いてあるブログがチラホラですが、すぐ隣です。
もとネタ
「YAHOO香港」にこんな質問/回答がありました。
発問
話説本人會在六月去台北一遊, 想買些茶葉回來.
最初打算到林華泰茶行的, 後來給我找到一間林茂森茶行,
不知有沒有人知道ロ那一間的茶比較好喝?? どっちがおいしいの?
最佳解答
至於イ尓的提問,首先先來講個八卦。據鄰里傳聞,這是一個兄弟分家的故事。
兄弟の相続争いでっせ(大阪弁で書いてはないが)
以往,林華泰茶行是由二房為主要管理者,但最近大房回來取得經營權,因此二房在附近開了林茂森。
次男が林華泰を経営してたんやけど、最近長男が経営権を取ってしもたんや
我幾年前在林華泰茶行購買時,那時在老茶行裡面的那位小老板,最近是在林茂森那間工作;
同時根據林茂森茶行放在網路上的澄清文,老板於去年八月開始就不再參與林華泰茶行的經營。
可見分家傳言八成可信。
以前に社長してた次男が林茂森を開くとネットで広言したんや
我不很喜歡林華泰茶行,因為我總覺得他們老派的茶葉貯存法實在對茶而言不大好,
尤其在台灣潮濕氣候,好容易就潮掉。而且,我以前的經驗,他們也不太注重顧客教育,
也幾乎不給顧客試喝,只專注在販茶而已。
以前の林華泰の売り方はわしは好きやなかったで
我以前感覺二房小老板是個有心人,似乎有意感變老一派的經營方式,但是可能上一代壓著,
也不好改變。這次分家,如果二房長老繼續守舊,甚至讓小輩也放棄改變企圖心,他們二房過去守著林華泰的苦勞,
很可能不過幾年就被淡忘了。
次男ハゲ社長をわし好きなんやけど、林華泰の古いままでは自分の仕事がでけん、思たんちゃう?
至於ロ那一家比較好喝,我必須説,イ尓必須試喝。我們無從知道,在分家之後,
他們對茶葉的管理,以及與上游生産者的關係,是否有改變。
チャーの管理やとか農家との関係は変わっとらんで。まあ試しに飲んでちょ
但就我身為顧客的個人愚見,那家老茶行的價値,只在一個老派茶行的氣氛,去那裡(しんにゅう+狂),
吸點茶氛氣味,拍幾張照,買幾兩便宜的茶葉,欣賞茶人?茶包茶的姿態,就多句了。
希望我的回答多少可解疑。也願他們家從這個家族事件中,可以痛定思痛,
多少でも解答になったんかなあ。家族の争いは痛々しいわな
修正管理模式,帶給我們身為台北人驕傲的好茶。
「中時電子報」にはこんな記事が
百年老店 2011-01-20 (林茂森が独立する前)
不同於現代化的茶行力求包裝精美,林華泰茶行只簡單以塑膠袋裝著秤好的茶葉販售,
原以為這樣的老店或許禁不起時代的衝?,但驚人的是,前來採買茶葉的客人依舊絡繹不絶,生意興隆。
「我們賣的是包裝裡面的東西。」林茂森對自家茶葉信心滿滿。他表示,
目前臺灣茶葉市場價格參差不齊,但他們卻是將茶葉等級劃分得清清楚楚,替消費者嚴格把關,
因此儘管林華泰茶行不提供試泡的服務,也沒有殺價的空間,充滿信用的口碑卻牢牢抓住一群死忠的顧客,
甚至還有一家三代都是主顧,非林華泰茶行的茶不喝。
林茂森印象最深刻的一件事,是民國53年的一次颱風,淹掉了店裡所有的茶葉,
1964年の台風で林華泰の茶畑が壊滅的被害に会うてもたんや(また大阪弁か)
當時因為不願意將泡水茶葉火共乾再賣,而將價値兩百多萬元的茶葉全部去掉,
水に漬かった茶葉はもいっぺん焙煎したら売れるのに、全部捨ててもたんや
成了全臺北市唯一倒閉的茶行,後來再次投入大筆金額重建,才又漸漸恢復到今日的規模。
そんで、林華泰だけが台北の茶行で唯一倒産しかかったんや。だんだん戻ったけどな
自小在茶行長大,茶是林茂森唯一愛喝的飲料,難得的是,不像許多百年老店擔憂後繼無人,
他的三個小孩不但本身愛喝茶,對茶行經營也都興趣濃厚。林茂森常跟孩子説,
做生意一定得要「一分錢、一分貨」,走進屋内放置高等茶葉的小房間,他拿起一斤4,000元的高山烏龍茶説,
ハゲ社長が子供に言う「一分錢、一分貨」の意味がよくわかりません
「銭」はもちろんお金のことで、「貨」は貨物の貨・商品のことです
少しの商品を売っては少しの金をかせぐ、商売はこの積み重ねや
こういう意味なんでしょうか?
這個茶葉因為太難種,臺灣茶農都已逐漸放棄種植,而林茂森為了給客人高品質的口感,
不惜自掏腰包,特地請人到東部高海拔地區專門種植!
堅持賣好茶,林華泰茶行還要繼續飄香下一個百年。