梅宮大社5
梅津の妖
場所 :京都市右京区 梅宮大社
日時 : 2022/11/5
モデル: 向井 葵
梅宮大社は少し不便な場所なので好天の土曜日午後も観光客は見当たらず。
わずかに七五三の御参りにくる親子くらいか。
そんな静かな境内の参集殿で着物撮影。 浴衣や襦袢の撮影会はそこそこあるのですが
自前着物で着付けもできるモデルさんは数少なく、遠方から来てもらいました。
撮影スタジオではなく古民家ですらない100年以上も前の座敷建築。
照明など悩み悩みセッティングし、撮影を進めるうちに方向性が見えてくる始末
イカン。
目で見たよりも秋色にしています。
目で見たよりも派手にしています。
立ち姿での撮影練習。 襖の白の中に納まるためには部屋端に立つことになります。
失敗。 ①正面から撮ると平坦になる ②畳反射光のせいで胸が暗くみえる
普通に撮るならこんな色と明るさか。 照明入れると随分よくなるはず。
帯の柄がわかるようなポーズを。
白く飛ぶまで明るくしました。 暗い暗い写真が多いので1枚くらいはね。
これでも標準レンズ MicroNikkor 55/2.8 最近よく使ってます。
左と背後は外光、それに負けないLEDを右から。
試しにLEDに赤フィルターを入れてみると
これはヤリスギ遊びすぎ。(色位置を合わせるため画像を左右反転しています)
この程度でもまだ赤色が強すぎるか・・・(色位置を合わせるため画像を左右反転しています)
(色位置を合わせるため画像を左右反転しています)
この程度なら許す。(色位置を合わせるため画像を左右反転しています)
これはどうにも・・・
赤フィルターを外せばこうなんです。
強い外光だけなので着物の折り目を利用してクールなポーズに。
紅葉が色づき始め、緑がまだ多いので着物が映
は
えます。
天井が低いと立ち姿ではかえっておかしく見えます。座敷は座るのが基本ですから。
逆光にすると色かぶりが強く出ますが、それより背景のモヤモヤが気に入らないんです。
着物の裏の柿色がいいですね、秋らしい。
照明を入れてのスナップ、こんな感じかと納得。
焼けた畳の色が何とも古臭い感じで良いのです。
右から外光、上から天井照明。 当たり前のポーズ
たまたま伏せたポーズがあったので
窓ガラスの外から撮ったのですが、畳の目の方向と色を忘れていました。
パンチを出すためハロゲン照明を追加
さらにLED照明も追加。
襖の間から覗くシチュエーションなど誰でも思いつく安易なもの・・・
故意に画面を傾けています。 さて、角度に意味を持たせるかどうか。
少しのぞく手指に意味を持たせるか薄笑いに意味を持たせるか、考え中。
外光を遮断して照明だけでいろいろ模索中・・・
実体と影と鏡の中と3人を並べてみました。
実体を省略するとこんな感じ。 鏡の汚れはより鏡らしく見えるのでワザと残す。
さらに影遊び。 実体と鏡の中と壁に影と鏡に影と合計4人。
実体のポーズと鏡内のポーズを変えました。シュールなポーズという評価いただきました。
鏡内の照明を複雑にしてみました。
LEDとハロゲンを左右入れ替え中。 あちこち未整理の光と影が・・・
左右のは無くしたのですが、畳のはどうしても残りました。
ピントをどこに合わせると効果的か、現場では迷いっぱなし。
影を鏡の中の姿にかぶせたのはイイ感じです。
怖い笑みをお願いしたのですが、影が効果的でした。
完璧な表情 妖にとりつかれた狂気かそれともただの女が妖になるのか
キャバレーかダンスホールか とても着物に見えません。
これまでと撮影方向が違うので全体の統一感がなくなるのが欠点。
↓より↑のほうが好き。 ゴチャゴチャが比較的少ないので。
撮影終りの脱力ではなく、ワザとこのポーズを。
折り畳んだモデルさんよりも、着物の折り目・皺・影が面白かったのです。
場所と照明を変え、帯を解いてもらいました。
右の積み重なった箱が少しづつズレた曲線が身体の線を想像させるのです。
肩と背中を出してもらいました。 組の姐さんっぽく。
手前に向いた肩の明暗の境目が狙いなのです。
同じポーズで色を少し変えました。
かなり色の違う仕上げにしたのですが、さて好みは?
これは失敗。 下着の肩紐を見逃してました。