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高辻という公家がいました。紋の梅鉢が示すように菅原氏嫡流。　　　
道真から六代目の是綱を始祖とするので、今から１０００年以上も昔。
それからはるか江戸初期の１８代目高辻豊長に名目上の養子として　
東坊城長維の次男がやってきて、大阪天満宮の神主を継ぎ滋岡至長
となります。貧乏公家にとっては献金元、神社にとっては権威付け。　
お互いに利益があったのです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
この大阪天満宮の社家の墓調査をしたことがあり、文献調査で偶然に
京都西陣の浄福寺に豊長の祖祖父にあたる高辻長維の墓があること
を知りました。現物を見るのが当面の仕事。