三条2
場所 :京都市中京区三条通御幸町東入ル 
日時 :           2019/7/28 
モデル:         光画社 魔女 
台風が通り過ぎ蒸し蒸しする京都の夏
2回目のスタジオ、初めてのモデルさん
前もってお題「マリオネットや死体」を知らせておきました。
カワイイ系のモデルさんならそんなことしませんが
必ずや答えてもらえると信じて無茶なお願いをしました。
ナマイキで失礼な素人カメラマンだなあ

今回は柄にもなく白黒写真に手を出してみました。白黒の方がよいかどうかが問題です。
背景色をどうするか悩んだあげく、前回と同じ色を選びました。


白黒にする以前に、この写真が必要か?なんか状況説明っぽくないか?


撮影しながらの雑談で「どんな音楽が好き?」と聞かれ
多分知らないであろう歌手の名前(バルバラとかホセフェリシアーノとかチャベラバルガスとか)
よりも「スペインやポルトガルの曲」と答えて逃げました。
Barbara     1930-1996
Jose Feliciano 1945-____
Chavera Vargas 1919-2012
頭の中には「バルバラ」の曲 Dis Quand Reviendras-Tu? が流れてました。
[いつ帰ってくるの?]_______________




マリオネットのお題に答えて、無表情で手足を投げ出すポーズをつけてくれました。


確かに隅に置かれた人形なのですが、あまりにピッタリで面白くありません。


動きが止まった人形に見えますか?


ワザと中途半端な動作途中で止まってもらいました。




非対称な手にしたのですが、むしろ完全対称のほうが良かったなあ・・・




舞台で最後に見栄を切ってそのあと崩れ落ちる、そんなことを考えたのです。





場所を移動して残りのお題「死体」に挑戦です。
ただ死んでいるのではなく、怒り・驚き・恨みなどの強い感情を出せるかな?










これではアタリマエです。何とかしないと。


ウ〜ン まだ工夫が足りませヌ。


少しずつポーズを変えました。右手と髪の毛を派手に・表情を大胆に。




指先にだけピントを合わせ、開いたり閉じたり、扇子を持ったり、そのあげく。






最初は床の真ん中だったのですが、不自然に首が曲がるように壁際にて。






再び白黒に戻しました。
頭の中にはダミアの歌う「Sombre Dimanche」が流れていました。
Sombre Dimanche[暗い日曜日]
初めて聞いたのがいつ頃かも忘れましたが、ギリシアの歌手ナナムスクーリ。
シャンソンとしてのダミアの歌声はまるでかけ離れて衝撃だったのです。
バルバラも歌ってそうですが、聞いたことありません。
日本だと、たいていのシャンソン歌手がカバーしているはず。
金子由香利の歌声などどうでしょうか?
この曲にまつわる話はとんでもないのですが、それは自分で探してね。
例えば、第2次大戦中にビリーホリディのカバーをBBCが放送禁止したとか・・・




珍しく演技派のモデルさん
このモデルさんでないと出来なかった撮影です。感謝。
カメラ交換や照明変更しても、まったくポーズを変えません。
気持ちは死体になりきっているようです。
ならば、カメラマンも撮影だけでなく現像処理でも工夫を重ねましょう。

もうちょっとあーしたら、もう少しこうしたら、積み重ねで写真は良くなっていくハズ。
なので、僕のシャッターは次第に遅くなります。 押さないことも。
いいのか、それで?


Wayang Kulit の影絵人形(マハーバーラタの中の誰か)