新門前通り
場所 :京都市東山区新門前通り西之町
日時 :             2022/10/16
モデル:                しずか


海外観光客も自由化された秋の日曜日、白川ぞいで休憩していると
いろんな国の言葉が聞こえました。 英語・普通語・たぶんタイ語
こんな晴天でも私は町屋でお篭り撮影。いろんな照明機材が重かった。

撮影用の小物も用意したけれど、室内をみて照明だけ工夫しようか。
ちょいクラシック(古臭いとも言う)狙い。
色をどうしようか、撮影しながら考えよっと♪


外光は青くみえるので逆に室内側を赤くしてみました。


赤い照明を消すとこの通り。 ガラス建具が現代的なのが欠点ですね。


よくしゃべるオネーサンのスナップ
撮影しながらの雑談で、モデルさんの前に姿鏡は必要か、という話題
自分のポーズが良いのか要修正なのか
知るためには姿鏡はあったほうがよい という考え方と
シャッター音がする瞬間のポーズはカメラマンが良いと
感じたポーズなのだから
音が鳴り響くポーズを自分で探せ
モデルとカメラマンの闘い
という結論に♪




このモデルさんの豊かなボリュームは魅力なのです。


明治の洋風絵画をイメージしてみたのですが、もっと背中の筋肉を強調すべきでした。


↑↓カメラの設定は同じで現像時の色味を変えました。



筋肉が浮かぶようなポーズで。


失敗です。 ①ガラスにいろんなものが反射 ②庭の紅葉が明るすぎ
        ③モデルの首に余分な皺が・・・


撮影方向を変えて①を回避、②はどうにも、③はすこし軽減


ほんの少し顎を上げると③はさらに軽減


場所を変えて背後からのカラー照明を追加。 赤はあえて回避。


青もありだけどキツすぎるなあ。






↑↓同じ写真の色味を変えて現像。いいか悪いかではなく好きか嫌いか。

青くすると当初のクラシックな撮影とは違ってしまいますが。


現像で見直すと、左肩を下げて後ろに引いたほうが・・・  後悔。




最後に白黒写真で仕上げてみました。気まぐれ。
上の写真との違いは口元だけ。




脱線                                       .
撮影場所「新門前通り」があれば当然「古門前通り」も。
もちろん新門前通りがあとから名づけられたのですが
京都人には「古いことはエーこと」という信念があります。
        (一方、新しいもの好きという二律背反も)
ネットには新門前町がいつごろできたのか由来が見つかりません。
明治に外人観光客を相手の美術品・土産品店が軒を並べた
という記載もありますが、通りの由来はサッパリ???
調べました。
日文研(国際日本文化研究センター)が公開している全国の
地図・絵図にきっとナニカあるはず。
それが
古門前通りとセットになった地図しかないのです。
   京圖鑑綱目 : 名所手引  宝暦4年(1754)

江戸初期にはすでに両方あったのでは、と妄想します。
ちなみに、門前となる寺は浄土宗知恩院、法然上人が開いた草庵から
幾多の興亡を経て江戸初期に大発展する。
それは、家康が浄土宗徒だったためで、2代秀忠・3代家光も
熱心に造営を行っている。
古門前通り・新門前通りという名前はこの3代のころではないか
と推測するのですが、史料は見つからず、ここで調査断念。

古門前通りの白川近くには「古門」があり
新門前通りは東大路で途切れ、一筋南側に「新門」があります。