穴虫(根暗版)
場所 :奈良県香芝市穴虫 
日時 :   2019/11/20 
モデル:    藤野美亜 
私はクラーイ撮影が好きです。キッパリ
特に、明るく爽やかなモデルさんをクラ〜く撮影するのが。
今回は撮影前にモデルさんと話しあって「明るい」撮影をテーマにしたのですが
そこはそれ、ホレ
サワヤカが得意なモデルさんと、暗いのが好きなカメラマンの闘い♪
そんな相克の写真の中から私好みの分だけを選んだり、現像し直したりしたのがこのページです。


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穴虫のほぼ真ん中、大きな屋敷の裏側に廃屋があります。

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モデルさんから質問 「今日はどんな撮影?
ちょっとだけ考えて 「明るく楽しく
(でもきっと互いのスタイルを出しあう闘いになるんだろうなあ)


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微妙に壁を明るくしました。

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こんな壁を見るとついつい暗〜い撮影をしたくなるんです。

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奥に見える青い物体が今回の撮影ポイントその1 です。

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この青色が場違いではなく意外に溶け込んでいます。

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ほとんど同じポーズで、衣装を前に引っ張りシワを伸ばしてもらいました。
女性らしさを曲線で出すという、安易ですが効果的。

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反対側からの写真ですが、両脚の形が見えるように手を置いてもらいました。
周囲を整理しました。

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錆びた手すりがタマランのです。なのでピントも。

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今回で1枚だけの足先マニアック撮影。何の意味もないっス。

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古民家の前の坂道を何度もポーズを変えて歩いてもらったあげく、この1枚。
まるっきり場違いなポーズ・表情も僕は好きです。

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↑↓表情1つでまったく変わるんです。
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これも通りすがりの農道で影がおもしろかったスナップです。
影が折れ曲がっていなければ立ち止まらなかったかも。
私の影がどうしても撮り込むのでトリミングしたり、遊びで白黒写真にしてみたり。

 
逆向きに撮影するとこんな感じ。

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待つ間もなく太陽が輝き、とんでもない逆光に。 オールドレンズではまともな撮影は無理です。

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放置されたタンボ跡は雑草の海。 枯れ草がいい色合いなのです。

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農道でのスナップをいろいろ試して、ピントを手前にズラしたこの1枚に。
奥の丸いボケが気に入らないのデス。丸の縁だけが強いのがダメダメ。
もっと均一なシャボン玉ボケだったらいいのになあ

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笑顔なのですが、目を細めるとちょっとコワイ笑いに見えませんか?

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背景だけでなくいろいろな部分の明るさを調整しました。

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同じポーズで上体を伸ばしたり屈みこんだり。
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スカーフからの反射光のおかげで顔がキレイに撮れました。
ショートヘアにすると随分とクールになるんだろうなあ

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シスター風にかぶってもらいました。(巫女さんはどうした?)

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顔だけのアップはめったに撮りません。モデルさんの大好きなベレー帽にも見えます。

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座敷童を思い浮かべていました。

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黒々ゴツゴツした石肌がタマリませぬ。

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白い歯が見えると見えないで随分と印象が違うはず。今回はこれでよし。
体のラインを見せるため服の背中を絞ってもらいました。シワをどの程度消すか、完璧に消さないほうが良いと。




香芝市穴虫は不思議な場所です。 軽自動車しか通れないような狭い道が曲がりくねり
さらに坂道になっていたり、そんな道に沿って豪農の屋敷と商家の屋敷が混在していたり。
南側の二上山と北側の明神山に挟まれ、奈良から大阪への脇街道にあたります。(本街道は武内街道)
2つの山は火山で、その噴出物にはアズキ色の硬い石(ザクロ石)が含まれ
ほとんど知られていませんが、奈良盆地は火山が多いのです。二上山・明神山・若草山・耳成山・畝傍山
江戸時代から研磨材として販売して大いに潤ったのです。もちろんその利権がらみで
村内の対立・騒動は結構あったのでネットからでも見ることができます。
奈良で古い街並みが残るのは、江戸から明治にかけて商業で潤った町に限ります。
奈良町・今井町・大宇陀町
ここ穴虫もその1つですが、住民は歴史よりも生活を選択しました。
10年前の街並みと現在の街並みを比較して明らかです。
あと10年するとどうなっているのでしょうか、もう興味はないかも。