スタジオ撮影ではどういう表情を見せてくれるのか興味がわき
いたずら心で、お題「男前のクルミ」と衣装「黒いパンツ」だけを伝えておいて
あとはモデルさんが衣装・髪型・化粧などを考えて用意するのです。
前回撮影で、笑顔と眼の大きさとハッキリした物言い が印象にあり
天邪鬼な私は、「強さ」を今回の撮影イメージにしたのです。
決して「男装の麗人」を思い描いたのではありませぬ。
ウーン、そうきましたか。
上から下まで黒。 アクセサリは金。なるほど。
カメラを変えて設定も別にしてみました。
このモデルさんの魅力は「拳のちから」ではなく「眼の力」にあります。
この口元はモデルさんの考えです。
ポーズや表情に注文をつければつけるほど、いい写真がとれる予感♪
この１枚のため、手の位置・指の開き方・あーでもないこーでもない
自分ながら マニアック です。
後の壁との間隔以上にこだわったのは、１筋垂れる髪の毛でした。
スキのないポーズの中で１箇所だけささやかな破れが欲しかったのです。
普段の表情にもっとも近いです。
ほんの少しづつ違うポーズを何度も繰り返してもらいました。
私は最後の１枚が好きなのですが、あなたは？
撮影時には気が付かなかったのですが
現像していて、フェルメールの油絵「青いターバンの少女」を連想してしまいました。
何を持っているのか聞かないで下さい。
振り返ったら少女のようでした。本人は気が付いていませんが。
大人のふりをしてツッパる少女、そんな風に見えました。
同じように振り返っても、周囲によって女性はこうも変わるものか・・・ダマされないゾ
これは誰だ？ とモデルさんに言ってしまいした。
大人にも少女にも自在にバケる、そんな恐ろしさを秘めていそうです。