黒谷
場所 :京都市左京区黒谷 金戒光明寺 
日時 :          2018/4/1 
モデル:シャドウライツ     Kumi 
桜が満開の京都岡崎での撮影会です。
観光客が多すぎるので少し離れた穴場の黒谷で。
ン十年前に友人が住んでいたので何度か歩いたことがあります。
ボンヤリした記憶よりも若干観光寺院化していますが、基本変っていません。

薄曇でほぼ快晴の苦手な天気です。
天邪鬼な私は、明るい桜なんて撮りません。
古い古い短編小説「桜の森の満開の下」を読んだことがありますか?
その中に、満開の桜の森の下で自分が殺してしまった女の死体に
花びらが積もる光景が出てきます。怪奇幻想譚として有名です。
これを元に「桜の木の下には死体が埋まる」という言葉が広がりました。
ずいぶん違うのですが。
ともあれ、桜の咲く姿にはなにかしらオドロオドロしいイメージを連想するのです。
今回の撮影では、桜の下の暗い女、ドロドロした思いを抱く女
そんなトンデモ撮影を目指したのです。




濃い色の山桜を探してようやく1本見付けました。


私には珍しく、口紅の色を指定しました。
























風の方向・強さ・背景の暗さによって花吹雪はまったく違って見えます。
















まったくの偶然ですが撮影中に法事の参列にでくわしました。
不謹慎ですが、これも何かのご縁。





撮影前のもくろみはもっと暗いイメージでしたが、そのような場所がそもそもなく
たまたま出会った花・植物・人物などの光景から選択して並び替えました。
坂口安吾の物語の怪奇さ・不条理さは残念ながら出すことができません。
モデルさんの努力のおかげで、悲しさだけは何とか・・・