奈良公園   日時 :2012/3/3

久しぶりに(多分20年ぶりくらい)奈良公園に行きました。
丁度お水取りが始まった季節で、人出もかなりの数
でも僕の行く場所にはまったく観光客はいません。
風と鳥の声が森を抜けていくだけです
20年前も、20年後も。

深い森のように見えますが実はこの場所は公園の中でも開けた場所で
管理がゆきとどいていてゴミどころか落ち葉も枝もありません。

撮影後にモデルさんと
土産に買った和菓子の話題から、茶席の話になり
さらに千利休が客を迎えるために庭をどう掃除したかという話になりました。
弟子に庭掃除を命じたがあまりにキレイサッパリと掃除したため
利休は紅葉を散らして自然に見えるようにした という話です。
自然のままではないけれども自然と思わせる心配り
それも客をもてなす心の1つであります。
古来、日本には大自然のままを楽しむことはなく
如何に手をかけ、それでも自然と感じさせる庭を愛でてきました。

今回訪れた場所も大げさに言えば、そのような管理された自然モドキです。
訪れる人を楽しませるよう整備され、その整備ぐあいを感じさせない
よくできた庭なのです。