平城京2
場所 :奈良市 法華寺町
日時 : 2022/4/2
モデル: 山南あかね
桜満開の土曜日ですがこの寺はこんな感じで静かです。
これが今回撮影の最初の1枚。記念写真風にとお願いしました。
海龍王寺には雪柳が多く、桜は2本しかなかったような・・・
今回撮影のお題は「男装でキリッ」 ちょっと派手な宝塚男役で来るかと思いきや
黒のパンツスーツでお目見え。なので用意した中から黒マスク着用で。
観光客や通行人のある場所ではマスク必須 なんてネ。
このマスクは左右非対称。左を向くとラインが扇形になるのです。
1本だけある枝垂れ桜でポージング。場所を指定しただけ。
私もモデルさんも普段は暗い撮影が多いので、今回はできるだけアカルク。
お堂の階段や縁側は無礼なのでその脇に座ってもらいました。
海龍王寺
この寺をかすかでも知る人は奇特な方です。
私は日本建築史の授業で聞いただけ。(五重塔小塔は奈良時代の国宝)
隣の法華寺の由来は調べたことがあり、海龍王寺はその塔頭かと思い込んでいました。
実は、海龍王寺のほうが古く、和銅3年(710)に聖武天皇が飛鳥から平城に遷都したとき
光明皇后の父である藤原不比等が自分の屋敷を建てるため法華寺かいわいの地を
土師氏から貰いうけたのです。その中に海龍王寺の位置にあった寺をそのまま残して
自邸の寺としたのが謂れです。(寺パンフレットの説明)
養老4年(720)に不比等が亡くなり、光明皇后は不比等屋敷を皇后宮とします。
遣唐使僧として玄眆の帰国を控える天平3年(731))に皇后は皇后宮内寺院として
伽藍を用意します。暴風雨に遭難した玄眆が船で唱えた海龍王経に感謝して
この寺を海龍王寺と名づけたのです。