大阪をホジクル 47.徘徊か寄り道か
近所のスーパーへ買い物に行く途中、若い女性2人組がスマホ睨みながら
歩いたり立ち止まったり。
ラーメン屋か焼肉店かそれともイタリアンレストランか?
ここ10年くらいでいろいろな飲食店が増え、そこを目指す女性が目立つように。
(なぜか男性組はラーメン屋だけ)
ひたすらスマホ画面を睨みつけて、あたりを見回すことはない。
頭をあげれば大きな看板があったりするのだが・・・
昔ならタバコ屋で道を尋ねたが、今はそんな店もなく
コンビニ店員は遠くから通っているので周辺のことは知らない。
交番の前で必死にスマホ画面を覗き込む人もいる。
寄り道・散歩の楽しみはガイドブックやスマホでは得られないのです。
目的のないウロウロ途上で何かオモシロイものに出くわす、そんな楽しみは
スマホには入ってませんヨ
あるフレンチレストランに行く途中で見かけた中華料理店の看板
なにか気になる。 次に行ってみようか、いや今入るべきか?
そんな葛藤も楽しいものです。
店に入っても、メニューを手に取る前に壁に書き出されたメニューを先に見て
どれを注文しようか悩み、半分の大きさにしてもらって2種類注文できないか
そんなメンドクサイ客になってみたり♪
大きな本屋に行くと、目的のコーナーにたどり着くまでにいろんな本が目に入ります。
目的のコーナーでもお隣や上下に並ぶ本でちょっと気になるタイトルが
あったりすると、つい手にとって見ます。
希望の本1冊を買うお金しか持っていなくても、ついつい・・・
時にはそんな本だけを買って帰ることも。
自宅近くのインド料理屋に行き始めて10年以上
家内と2人で、あれは前回食べた、これはメチャメチャ辛かった、など
なかなか注文が決まらないので、店員はそっと放置してくれています。
一度も料理店ランキングを見たことがありません。
味の好みなど人さまざま、夫婦でも違うのですから。
他人の味の好みなどシッタコッチャない!
食べたい店をスマホで探し、食べたい料理もランキングで決め
道案内もスマホ画面で、支払いもスマホで決済し、帰りのタクシーもスマホで呼ぶ。
便利な世の中になってしまったものです。
台湾人の老朋友が料理を注文する図