大阪をホジクル
20.豚マン
大阪名物、粉もんシリーズ、というわけではないのですが、大変ショックな出来事があったのです。
昼食を会社の近くのコンビニで買うのです。寒くなったのでホカホカの豚マンを1個注文しました。
大阪人は「ブタマン」と呼び、決して「ニクマン」とは言いません。
「ニク」は牛肉を指すからです。豚肉がほしいなら「ブタ」とか「トン」と言わなければなりません。
焼肉ヤキニク=焼いた牛肉
牛ギューカツ=牛肉のカツ
豚トンカツ=豚肉のカツ
テキ=ビフテキ
豚トンテキ=豚肉のステーキ
豚汁 =ブタ・トン どちらでも
豚マン =ブタですキッパリ
そんな呼び方の話題ではなく
そのコンビニでは以前は中国人のアルバイトが大半だったのですが、なぜかここ半年くらいで数少なくなりました。
現在の中国人は1人だけのようです。
初めは古手のスタッフが横につきっきりで教えていたのが、次第に手馴れてきます。
でも、ときどき日本語がおかしいのです。ガンバレよ〜〜
あ〜、そんな話題でもなく
豚マンを注文すると日本人スタッフが「カラシが品切れなんです、カラシなしで大丈夫ですか?」
気の小さい僕は「いいですよ」
帰り道、「なぜ、あのとき断らなかったんだろう? ダッタラいらない、その一言がなぜ言えなかったんだろう?」
会社の席で「カラシのついてない豚マン」を食べると
後悔の味 がしました。
最近読んだ「日本海軍400時間の証言: 軍令部・参謀たちが語った敗戦 」新潮文庫
間違っていると思っても流れに逆らえず「やましい沈黙」をしてしまった反省が出てきます。
「私はあのとき開戦に反対だった」そんなことを戦後30年もたってから秘密の会でしか言えない参謀たち
300万人の犠牲を出したのに加害者としての反省がない責任者たち
いまだに正確な人数のわからない特攻で散った若者たち、それを自発的にやった、俺は知らんという責任者たち
敗戦直後に占領軍GHQがやってきて戦争責任を問う東京裁判が始まる前に文書を焼却させ
戦争責任は陸軍にあったと海軍上層部で口裏あわせをして責任を逃れた。
その責任逃れをしたことすら秘密にしておいた参謀たち。