大阪をホジクル
17. 日文研
昔の地図を探すとき、真っ先に探すのがここ「日文研」です。
正式名称は「国際日本文化研究センター」
英文ではIntenationnal Research Center for Japanese Studies
日本研究のための国際研究センター ああ、これなら何をする所かわかります
地図の総元締め「国土地理院」は戦後の地図はあるけれども古地図はサッパリ
「国立公文書館」や「国会図書館」は使いにくいし
大学図書館はデジタル化していない(していても役に立たない解像度の低さ)
解像度の高い地図が豊富なのは日文研しかないのです。
地図を探すときは右上の「データベース」から入っていくと、
いろいろなジャンルに分類された中から「所蔵地図」を選んで・・・いつかは出てきますが
面倒なので、「ここ」をポチッとして下さい。
こんな画面が出てきます。
例えば、左から大阪を選ぶとこんな表示になります。
ところで、公共施設が一般公開している地図の著作権はどうなっているのか?
まずは、著作権について
明治時代の地図を図書館が収集して一般公開している場合
地図は著作物ですが
著作権の保護期間は著作者の死後50年間
著作者不明の場合は著作公表後50年間
従って明治45年(1912)から2014年現在までに既に102年経過しており
権利は失効しています。
では、図書館が収集保有する地図をデジタル化して一般公開する場合
もともと失効しているのでコピーして図書館に著作権が発生するわけがありません。
問題は、50年の保護期間がまだ有効かもしれない地図の場合です。
2014-50= 1964年(昭和39)年よりも新しい場合は権利保護の対象となるし、それより古くても
著者がまだ生きている場合も多いでしょう。
そういう恐れがあるので、日文研の地図は昭和30年を目処に公開しているようです。
(例外的に昭和43年のものもありますが)
従って、日文研の地図は著作権のないものばかり、と言えそうです。
おまけ
古地図の一部をデジタル化してHPに発表して、その無断引用は禁止、というものがよくあります。
一体どういう根拠でそのような権利を主張しているのやら・・・
先人の努力の成果は公知であり、私的所有権を主張すべきではありません。
百歩譲って、地図をタネに文章を創作したのならその文章には著作権がありますが
古地図は単なるデータであって、あなたの創作物ではありません。
私のHP上のすべて(文章も画像も)はコピーフリーです。自由に使って下さい。どうせ暇つぶしに書いたもの
引用元の記載も不要です。リンクしてもらえると嬉しいですが