レンズ 拾伍の沼
 Ai Nikkor 50mm F1.2S

標準レンズでとにかく明るいヤツ、ただし小遣いで買える値段でポチッとしました。
かなり年期の入った爺レンズなので、サービスセンターにオーバーホール依頼しました。
発売開始が1981年、製造終了が何と2020年。
製造番号254027から推測するとこのレンズは1981年か1982年の製造。

Nikkorで F1.2のレンズはいくつかあり、発売順に並べると
Nikkor-S Auto 55mm F1.21965年
Nikkor-S C Auto 55mm F1.21972年
New Nikkor 55mm F1.21975年
Ai Nikkor 55mm F1.21977年
Ai Noct Nikkor 58mm F1.21977年
Ai Nikkor 50mm F1.2 1978年
Ai Nikkor 50mm F1.2S1981年
Ai Noct Nikkor 58mm F1.2S1982年

このレンズはとんでもないジャジャ馬です。
絞ればそれなりにスッキリ写るんですが、F1.2の意味がなくなってしまいます。
できる限り絞り開放で使うべし なのですが・・・
ピントの合う範囲が予想以上に狭いのです。いったいどこで合っているやら。
こんなレンズを付けたフィルムカメラで撮影するなんて
                       昔の人はスゴかった!


Nikon以外のメーカー製品でNikon Fマウント F1.2 はたった2つ見つけました。
中一光学 Speedmaster 85mm F1.2
Zenit MC Zenitar 50mm F1.2

実はNikonから50mm F1.2 のほぼ幻のレンズがあります。
CRT Nikkor 55mm F1.21967年
このレンズは産業用でオシロスコープやシンクロスコープの画面をフィルムカメラで
撮影する用途で開発販売されていました。
なのでマクロレンズではあるのですが、かなり制限があります。
さらに、どういうわけかマウントがL39なのです。
とんでもないマニアが労作を発表しておられます。
Nikonの産業用レンズ(Ultra Micro Nikkorとか)ばかりを扱っているのです。
欲しいか? 欲望と現実のハザマで揺れることもなく 撤退・・・