6.バティックの柄
みやげを買いにブロックMにあるデパートPASARAYAに行きました。会社関係の友人(インドネシア人)と2人であそびながらいったので、別に何が買いたいときめていたわけではなく、店内をウロウロしながらムダ話しをしていました。バティック製品がものすごくたくさんあり、アッチがいい・コッチが安いと2人でウロウロしていると、彼がかなりハデなエスニック柄の上着をさして「これはスカルノ風で、あっちのシンプルなのがスハルト風だよ。」「じゃ、お前のすきなのはどっち?」と聞くと「そんなのこっちにきまっている。」とスカルノ柄を指します。そういえば、知り合いのインドネシア人はみんなこのハデなバティックを持っています。「Anda tida suka SUHARUTO?スハルトはきらいか?」と追い打ちをかけると、彼はあわてて「声がおおきい!」とまわりに気をつかっています。」ピンときたので、この話題はもう店内ではしませんでしたが、政治の話(特に現政権の悪口)は人前ではしないのが、当時の民衆の生活でした。きかれてマズイ話しは自宅か自動車の中ときまっています。さて、インドネシアの普通の人のすきなのがスカルノ柄なのはわかったのですが、あのエスニック風なのが人々の好みだからなのか、スハルトが嫌いだからなのか、本当のところわかりません。こんど会ったときにでも聞いてみることにします。
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