294.バリ島観光客数
ニュースでバリ島への日本人観光客数が激減しているとありました。
(数年前に同じことを調べています) Bali134話
アンタラニュースの翻訳で現代インドネシア事情が「2011年前半の渡航者数は昨年同期の11%増」とのこと。 ハテ?全然違うぞ?
そこで原ニュースにあたってみました。(7月14日付Antara Baliより)
2011年前半のバリ入国者数は昨年748,754人から848,899人と13.37%増加した。ああ、日本以外も全部合計した数字ね。
国別の統計はこうなっています。
増加した7カ国 | 2010年 | 2011年 | 割合 |
オーストラリア | 162,082 | 210,903 | 35% |
中国 | 71052 | 71,176 | 0.2% |
マレーシア | 39,435 | 52,507 | 33% |
イギリス | 21,859 | 32,128 | 47% |
ロシア | 24,970 | 31,646 | 27% |
シンガポール | 21,095 | 30,455 | 43% |
フランス | 25,095 | 28,897 | 15% |
減少した3カ国 | |
日本 | 64,455 | 44,085 | -22% |
台湾 | 44,085 | 39,451 | -11% |
韓国 | 37,787 | 37,277 | -1% |
確かに日本からバリへの観光客は激減しています。
3月の東日本大震災の影響でしょうか? それを確認するため今度は日本出国者数を調べて見ます。
JTBの子会社であるツーリズム・マーケティング研究所の統計データでは
2008年6月~2011年6月
一番上の紺色の線は全出国者数、バリ島への人は一番下の茶色線です。
これをみると、バリ島観光するのは少数派なのがハッキリしてます。
今年になってさらに減少しているように見えます。
2011年1月~6月
今年の分だけを抜き出してみました。
全体としては4,5月に地震の影響による落ち込みがあったのですが6月には戻しています。
中国への渡航者はほとんど増減なしと言えますが、バリ島はやはり減っています。
もうすこし分かりやすく表示してみました。
今度は人数ではなく、前年同期からの増減割合です。
バリ島の落ち込みが激しいのがわかります。それでも、6月に入って相当に戻しています。夏ですから。
バリ島の落ち込みは昨年秋のJAL直行便中止の影響でしょうか?
同じグラフで昨年1月~今年6月までの前年割合を表示しました。
JALの影響などまったく関係なく、ずっと減少し続けているのです。
(JALの影響は最も深くて狭い谷に表れています)
昨年後半からは全渡航者数でも減少しているのがわかりますか?