287.空港待合室にて
帰国便の待合室はこんなでした。(2010/11/24日)
なにしろ夜中の3時ですから、みなさんグッタリです。
普段は深夜1時ころ出発の便なのですが、どういうわけかこの日に限って3:20分でした。
いつもと同じと思い込んでいた人は元々2時間前に空港に入っていたのにさらに2時間も待つハメになりました。
空港内のレストラン・ミヤゲ屋・免税店などもとっくの昔に閉店してます。
なのでみなさんグッタリなのです。
でもこの遅れには理由があったのです。
==KOMPAS== Senin, 22 November 2010
昨日からスタートした、ガルーダインドネシア航空の新オペレーション・コントロールシステム(IOCS)がうまく機能せず
今も混乱し続けているため、スカルノ・ハッタ空港管理会社(PT Angkasa Pura II)はお手上げ状態となっている。
また、運航の遅延やキャンセル表示も実際とは異なるものが乗客予定者に伝えられ、クレームも頻繁に発生している。
==Indonesia Today== Monday, 22 November 2010
フラッグ・キャリアであるガルーダインドネシア航空はシステム稼動が原因でチケット予約できなくなりフライト13便をキャンセル。
記者会見で社長は現在のシステムは10年間も更新していないと発言。
25日には通常に戻ると。
==国営ANTARA News== November 24, 2010
フライト混乱の原因は非技術的な問題から?
新しく導入された運行管理システム(IOCS)の欠陥からここ数日のフライトキャンセルや遅れが出たと言われているが、技術的問題だけでなく社内の運営の問題も疑われている。
運輸第5委員会のImam委員は"我々は今回の遅れが社内の運営問題に起因しているのではないかと疑っている。フライト混乱が2011年に予定の新規株式上場と関係があるのか単にIOCSの欠陥によるのか調べたい。"
Imam委員は国家覚醒党(PKB)の政治家であり、スラバヤのジュアンダ空港での遅延が上場と何か関係があるとガルーダ関係者から情報を得た。
"委員会はさらにガルーダ内部の対立、ことに社長の交代予定に関係があるか調べる。"
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以前は1時ころだったのですが、この日だけは3時20分発なのです。
ウブドの旅行代理店で買った切符を見ると、1時出発と印刷されています。
ところがそれをもらって数時間もしないうちにGAから代理店に電話が入り、出発は3:20だと。
何の説明もなく、単に飛行機が遅れているのだと思っていました。
(単なる遅延ならわざわざ連絡の必要ないのに。この時点でオカシイと気付くべき)
ところが空港のフライトボードを見ると3:20で表示され、DELAY(遅延)とはなっていません。
(そりゃそうです。遅延じゃないから)
3:20が正規の出発時刻なのです。
では、電子チケットにはなぜ間違った時刻が印刷されていたのか?
以下は僕の推測です。
GAは数年前までノースウエストと提携していたのですが、運営や安全性から提携中止していました。
ところがGAの経営が劇的に改善されつつあり、先日スカイチームに参加することが発表されました。
このため、スカイチームとしての発券や運行管理システムが一新され、ようやくシステムが稼動したばかりなのです。
この稼動時のゴタゴタのおかげで、僕のチケットには間違った出発時刻が印刷された、というわけです。
発券システム・運行管理システム・操縦士などのスタッフ管理システムでの出発時刻がバラバラだったのでは?
Antara通信の話題から推測すると、それぞれのシステムの開発管理運営責任のある部署が対立していたのか?
現社長と次期社長がどのグループに属するのか、それによってもシステム開発に影響が出るのでは?