197.バティク工房
代理店にお願いしてウブド近くの手染めバティク工房を覗いてみました。
場所はペジェン(ウブドの北東で約30分)にあります。
事前に電話してもらっていたのですが、あたりは住宅街でいったいどこにあるのやら。
目の前を何度も通り過ぎてもわかりませんでした。


手描きしている女性たちがザッと20人。若いコはジーパンにTシャツ、以前に若かったコは
サロンを巻いて仕事してます。
バティックはロウケツ染めで、高級品は絹に手描きで腕前がそのまま仕上がりに出ます。
安いのはスタンプ押しで、さらに大量生産のプリントものなどもあります。
この工場では手描きを中心に一部スタンプのものもあります。
腕前は、写真で見てわかるとおり...残念ながらホシイ!という気持ちにはなりませんでした。


カメラを向けてもチラッと見ただけで仕事してます。あ~僕とは大違い


4~5人に1台のコンロがあり、ワックスの煙が昇っています。


マッチ箱の左にあるのがワックスのかけら。これをコンロで溶かすのです。


キセルのように見えるのがチャンティンと呼ぶ手書き道具


ワックスは蜜蝋でジャワから来るのですが、真っ白の上等のは日本から輸入だとか。


こっちは染色場です。染料の入った槽が2つありました。


水槽の中の染料が沈殿しているのでかき乱さないようにソ~~~ッと漬けます。
1回では染めきらないので乾かせては何度も染色するそうです。


ワックスのついてところは光ってみえ、染まっていないのです。


光にすかしてみるとこうです。


ここで洗い落とすのです。


別の部屋ではスタンプ式のバティックを染めていました。


スタンプを拡大


工場を見せてもらったあと、奥の部屋で完成したバティックを見ました。
一番高いので500万RP(約5万円)だそうで、家内と顔をみあわせ
ヒソヒソと「コリャ高すぎるゾ」「腕前の割りにね」
ジャワの本場ソロに行ったことはありませんが、いろんな店で見たものからすると
普段使いに近い仕上がりで、とても結婚式には着ていけませ~ん。
実は、この訪問から数日後にラヤ・ウブド通りの高級店Studio22Kで見たバティックは
なるほど高いハズで、買うか買うまいか悩んだくらいです。(でも買わなかったけど)
どうしてもホシイ!という場合だけ、と決めているのです。