159.ウブドの村の火葬儀礼 その1
パダン・テガルのガベンの前日(2008/7/18)
ラヤ・ウブド通りで昼食をしてハヌマン通りをダラダラと歩いて帰りました。
通りすがりにガベン(火葬)の準備がどうなっているか見れるからです。
実はここのガベンについてはまったく予期しておらず、ある方から偶然に教えてもらいました。
ウブド王家の大規模な葬儀を見に行く~と言ったらその方は行かないとのこと。
その代わりに19日のPadan Tegalのガベンは宿がPadanTegalにある関係からのめり込むんだと。
5年に一度なので準備も当然大変で、僕達の滞在のはるか以前から行われていたのに決まっています。
観光客が見れるのはその内のごく一部に過ぎませんが、それでもわざわざ観光客に開放し
自由に立ち入らせてもらえるのはありがたいことです。
これから8回に分けて紹介するのは、僕達が見たことを自分勝手に解釈したもので
バリ人に説明してもらったわけではないことを言い訳しておきます。
3時ころドゥイシタ通りとのT字路にある寺(Pura Padan Tegal Kelod)はいつもの通り人がいません。
塀の外から赤バロンや黒牛が並んでいるのが見えました。全部で20体くらい。
(像は明日に運びますが、奥に見える白三角の屋根は今日に運ぶのです)
さらに南下して集会所を見ると葬儀のための品物があふれていましたが
5人くらいがいるだけでそれほど忙しそうには見えません。きっと今夜が忙しいんだろうなあ。
さらに南の別の集会所に並ぶ赤バロンや黒牛です
上半身が牛で下半身が魚なので僕は金魚牛と呼びます(どう呼べばいいんだ?)。
ここでは全部で10数体ありました。
4時ころ猿森に到着。(途中で寄り道してるので時間がかかっちゃいました)
交通整理はプチャラン(黒い制服)の役目。
猿森入り口では村役(プチャランではない)が立って挨拶してました。
「入って見てもいい?」と聞くと「いいよ~、でも塀の中には入らないでね」
左に座ってクッチャベッているニーチャンは何をしているか?何もしていないに決まってます。
会場に入るカワイイ3人組
こっちはエラソーな3人組
女性のサロンは1重ですが男性のは2重です。端っこがちょっと延びてるのがイキだなあ。
たいていは森の前の駐車場に留めるのですが中にまで入る車も。エライ人が乗っているのでしょうね。
。。
地面に竹の棒が刺してありますが、墓標ではありません。 こちらは1昨年の写真です。
多数(約40軒50人以上)の火葬を同時にする区割りなのです。 墓標がざっと20
数本に1本は番号を書いた紙が貼り付けてあります。
葬儀場の3方(コの字形)に亡くなった方へのお供えがズラ~ッと。
中央には右の方向(山の方角か?)を向いてみなさんが座ってました。
これも同じ
ガムランのセットは並んでいますが今は休憩スペースです。
続々と村人が入りますが、正装していないとこの塀の中には入れません。(小さな子供はOK)
正装していれば外人でも入れるようです。付き添いの村人なしで勝手に入ってました。
入り口左側にある大きな看板は外国人向けに英文で説明しているものです。
黒サファリはたいてい役人です。
この一段高い席は何なのでしょうか。
することもなく待つだけの人も多いです。
そりゃあ子供もタイクツしますもん。
本日はこれで帰宅しました。帰り道では猿森を通らなかったのです。
ではまた明日。
猿森に設けられた葬儀・火葬場はこんな配置です。
小さな寺は以前からあり、葬儀場・火葬場の場所も以前からの場所で
建物や祭壇・塀などはすべてこのために新しく作られました。
地図には cemetery墓地 とありますが、少し意味が違います。
火葬するまで一時的に埋めておくだけですから。