134.バリ旅行者数

バリに関する掲示板への書き込みがメッキリ少なくなりました。
これはバリへの旅行者が減ったからだとかナンだとかいろいろ言われておりますが、本当?
というわけで、モノズキな僕は調べてみました。海外からバリを訪れる旅行者は一体何人だ?

これは「Bali Tourism Association バリ観光協会」の発表している統計データで、上位8ケ国の人数を2001年からグラフにしました。
これでみると、爆弾テロの年(翌年)は一時的に人数が減りましたが、今年は多分最高の人数になるようです。
さらに、日本とオーストラリアは爆弾テロの影響が強く出ていますがその他の国はあまり関係ありません。
確かにクタの爆弾テロでは多数のオーストラリア人が亡くなり、その後もオーストラリア・アメリカを目標とした爆弾さわぎは何度もおこっています。がしかし、日本を直接のターゲットとした事件はまだありません(将来はわかりませんが)。敏感すぎるという気がします。(君子あやうきに近寄らずというところでしょうか)
もうひとつ見逃せないのはマレーシアからの人数が増えていることです。同じASEAN内で言語が似ているので抵抗がないのと、経済的にインドネシアよりはるかに豊かになりつつあるからです。インドネシア人女中の虐待で新聞ニュースになったのを覚えていませんか?
台湾の人数が頭打ちなのに、韓国は増えつつありもうすぐ逆転しそうな勢いです。これはバリで韓国語の看板をよく見ることで実感できます。それにしても、台湾と日本では総人口は5倍も違うのに、バリ観光客は2倍なのです。ということは台湾人はバリを2.5倍も好き!ということですね(笑)


本当に日本人はバリが大好き?
一番最初の表でバリへの来訪者数を示していますが、これをそれぞれの国の人口と関連づけるとどうでしょう?
一体何人に一人がバリに来るのか。それが次の数字です。
                       
総人口A
(万人)
来訪数B(万人)A/B
○人に一人
日本12,79532403
オーストラリア2,05317119
台湾2,29014159
韓国4,80513378
イギリス6,05161022
ドイツ8,26461408
マレーシア2,61110268
米国3,028455929

一番バリ好きな国民はオーストラリア人でした。日本は5番目で、韓国とほぼ同じです。
意外な結果ですがデータは間違いありません。あれだけ爆弾テロで実際に被害者が出てもオーストラリア人は出かけていくのですね。
米国人が少ないのはなぜなのでしょうか?ヨーロッパから出かける人が多いので距離が理由ではないです。

インドネシアを訪問する人数
インドネシア観光局の発表する全体での人数や旅費などのデータを見ると
                 
訪問者数
(万人)
滞在費
(円/日)
滞在日数(日)
20015151110010.5
2002503120009.8
2003447110009.7
2004532112009.5
2005500120009.1
2006487121009.1

これからすると、バリ島を訪れる人はインドネシアを訪れる人の何と1/4~1/3にもなります。
逆に言うとバリ以外を訪れる人が少ないとも言えます。
また、滞在日数は日本人と比べて2倍以上ではないでしょうか。日本人の滞在日数データはありませんが代理店のパッケージ旅行では5泊くらいが多いですね。9日間の休みをとれる人は少ないんですよね~

2007年後半のデータ発表 (2008/3/11追記)
バリ州観光局からようやく昨年後半の訪問人数の発表がありました。さて予想とどう違っているでしょうか?

総数は148万から166万人へと後半の大幅な伸びがありました。
各国ランキングはあまり変わっていませんが、ついに台湾と韓国が並びました。
全体に伸びているのに台湾が横ばいというのが不思議ですね。
中国が大幅に伸びているのが注目です。人数はすでにドイツを抜いており2006年の2倍にも増加して2008年はきっと台湾に近づくものと思います。